BOOK:「わたし史上最高のおしゃれになる!」

そういえば去年、シャツをほとんど着なかったなーと思い出して、昨夜自宅でシャツを着てみる。
うん。どうして着なかったのか、わかった。
立ち襟で、スリムシャツ。
シャープな線で構成されたシャツは、わたしの顔に合わなくなっている。
このシャツの上に乗っかるのは、わたしの顔じゃなくて、別の顔、シャープな顔でしょ?って感じ。
立ち襟だから、首をとりかこむ線までシャープになってて、そのすぐ上にシャープじゃない顔があるから、ギャップに拍車がかかるわ。
無理してシャツを着るのは終わり、シャツより柔らかい素材に、わたしは移行したのだ。
服は変わり、人間も変わる。どんなに高価でも、永遠に着られる服はない。
昨夜この心境に思い至ったのは、以前から、ブログを楽しみに読ませていただいていたNaoko Kobayashi(小林直子)さんが出版した、はじめての著書「わたし史上最高のおしゃれになる!」を読んだから。
そして、著書の中の、おしゃれの手法のひとつ「リレーション」の実現を、先週偶然、NHKの語学番組「旅するドイツ語」で眼にしたのだった。
別所哲也とともに、ウィーンを散策するウィーン出身の先生、スザンネさん。
スザンネさんは、赤いフレームの眼鏡をカチューシャ的に髪に飾り、コートの襟に、とてもちいさな赤いフレームの眼鏡のブローチ、そして、スニーカーの靴紐が赤。他の部分に赤は使っていない。
これがリレーションか!と感嘆する。
スザンネさんは、若くもなく美女でもなく、高価そうな服を身に着けているわけでもなく高価そうなバッグを持っているわけでもなく、凝ったデザインの服を身に着けているわけでもない。
どこにでもありそうな、デニムにニットにコートという服装。
でも、色数を制限するルールと、リレーションがあるから、とってもおしゃれに見える。
小林直子さんによると、リレーションをつくるアイテムは、じぶんのテーマを決めて、時間をかけてコレクションしていくもの。
スザンネさんも、突然、赤い靴紐や赤いフレームのめがねブローチを購入したわけではなく、ふだんから、じぶんのリレーションのイメージをもちつつ、出会ったアイテムを手に入れてきたのだろう。
そして、リレーションのアイテムも、たぶんぜんぜん高価なものではない。
「旅するドイツ語」のスザンネさんにこれから注目しなければ!(ドイツ語学習にはぜんぜん意識がいかないが)
そして、小林直子さん、ありがとう。

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