車と家と旅

以前、宝くじに当たった人は何を買うんだろう?と思って、当選者のブログを検索してみたことがあった。
なぜか、女性のブログは見つけることができず、男性のブログをいくつか見つけた。
細かな差はいろいろあれど、大金の使い道は、面白いくらいに共通していた。
車、家、旅。
である。
免許を持っていないわたしは車という使い道は選べないし、十年前から飛行機に乗らないほうがいい身体になったので、海外旅行という使い道も選べないし。
あるとしたら、家なのかなあ。
と、当たってもいないのに妄想していると。
昨日、ポストに入っていた不動産のチラシが目に止まった。
近所の億ションだ。売りに出るなんて珍しい。
億ション」という文字通り、チラシに掲載されていた売値は二億五千万円あまり。
戸建てじゃないよ、マンションの価格だよ。
わたしはときどき学びのため、不動産のチラシに乗っているマンションや戸建ての家相をチェックしている。
だから、二億五千万円の家相って?と一気に、興味がヒートアップ。
たいていのマンションは、間取りはともかく、全体の形は画一的だ。たいてい、長方形でしょ。
ところが、その億ションの部屋は、全体の形がとても変わっていたのである。
その形を見た瞬間、住人の生活が長続きしない家だ、とすぐわかった。
間取りをよく見ていると、全体の面積のわりに、収納スペースがものすごく少ない・・・23畳ものリビングがあって、寝室が3つ。
なんだか生活感がない。生活するための家ではなくて、別の用途の家なのかもしれない。
たとえば、外部の人を対象にした、大々的なホームパーティを開く用途みたいな。
こどもがすくすく育っていくような間取りではない。
そっか、億ションって・・・・ライフじゃなくビジネスに針がよるのかも。
食う寝るスペースに、「億」の価格がつくと、異常さが出てくる。
ライフスペース以外のスペースをもっていないと、その価格はつかない。
たとえば、王宮殿に住む人々がいて、その王宮は億単位に相当するだろうけれど、そこは住人のライフスペースだけではなくて、政治や外交やビジネスのためのスペースも含むはずで。
・・・わたし、億ション欲しくないなあ。というより必要ない。
なんて綴っても、貧乏人のやっかみにしか聞こえないだろうけれど。
車も旅も家も、もしもわたしが宝くじに当たった場合の、当選金の使い道ではないみたい。

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