「就活」に贈る言葉

ニュースで気がつく。3月1日から、2016年採用の「就活」が開始していた。
目的は「就職」のはずだが、プロセスの「就活」のほうが、すっかり主役のワードみたいだ。
いまどきの「就活」に関してのアドバイスは、時代が乖離しているから、私には何もできない。
でも、かつて私が「就活」に該当する時間にいたころ、悩んでいたのは、就職できるかどうかというより、働くこと自体、自分にできるんだろうか?ということだった。
そのときにたまたま出逢った、働くことに関するアドバイスの言葉があり、それは、就職する前も、就職してからも、そして二十年以上勤務を経た今も、たぶん、これからも、とても助けになっている。
それは、こんな感じの言葉。
「働き始めたら、あなたは、必ず「失敗」をするだろう。
大切なのは、失敗をしたことを恥じたり、隠そうとしたりしないこと。
失敗をしたら、すぐにそのカバーに、リカバリーに走ること。
失敗をしないこと、ではなく、失敗をしたとき、どんなカバーを、リカバリーをしたかということこそが、あなたの評価の対象となる。」
この言葉を目にしたとき、働くことが怖くなくなった。
必ず失敗は、するものなんだ、失敗はしてもいいんだ、失敗をしたらすぐにカバーに動けばいいんだ。
事実、何度も何度も失敗をした。でも、そのたびに、すぐに自分なりにカバーに走った。
熟年や老年になっても、自分の失敗から逃げようとしたり、隠そうとして相手が下のものだと逆ギレ的強気な態度に出たりする人たちに出会うと、つくづく、貴重な言葉に、逢うべきときに逢えたな、と感謝している。
就活に、就職に、働くことに悩むかたがたへ、よかったら、参考に。