2013-01-01から1年間の記事一覧

映画:ブリングリング 私的メモ

ソフィア・コッポラ監督の最新映画「ブリングリング」を見た。 映画の感想にこんなセンテンスは滅多に使ったことがないのだけど。 …つまらなかった。 このひとつ前のソフィア監督作「SOMEWHERE」は未見である。 ただ、その他の作品「ヴァージン・スーサイズ…

アダム・イヴ型ではなく

妹から、ジーンライフの肥満遺伝子検査を受けた結果、「アダム・イヴ型だったよ〜」と報告が来た。 日本人に4%だけ存在する、3つの肥満遺伝子の変異がいっさいないタイプだ。 どれかに変異があると、リンゴ型、洋なし型、バナナ型という肥満タイプの分類…

本棚が苦手

実は、本棚を持っていない。 というより、本棚を持たないと決めている。 理由は何だろう?と改めて考えてみたら、すごくはっきりした答えが出た。 人に本棚(に並んだ本)をチェックされるのが、とても嫌なのである。 本棚って、来訪者にかぶりつきで見られ…

ロレックスの矛盾

井川意高著「熔ける」を読む。 副題には「懺悔録」とある。 おそらく文字化したのは本人ではないだろうから、本人の意図ではなく編集側の意図かもしれないが、懺悔録というより、自慢話の書という印象だった。 思い出したのは、ブロードウェイミュージカル「…

無駄なデザイン?

着物について、学び始めたとき、最初に私が感動したのは、着物の平面図である。 プラモデルを組み立てる前に、パーツが平面上に並んでいるようなイメージ。 着物でそれをやると、あの太巻きのような反物を広げた布地、つまりは長方形になる。 長方形を縦と横…

紙の百科事典

堀江貴文の著書「ゼロ」を読んだあとで、印象に残ったこと。 こども時代、著者が読んだ本は、当時家庭販売がブームになっていた百科事典セットだったという件。 「あ」の項目からすべて読み、暗記していったそうだ。 当然、「紙の」百科事典である。 百科事…

紅葉狩り、銀杏狩り

今週のお題「紅葉」 着物で外出するならば、春と秋がチャンス。 防寒対策、暑さ対策が不要だからである。 初心者の私は、まだその準備も知識もない。 冬と夏に無理して着物をきるのは、まだ先にしたい。 気が付けば、冬が忍び寄っている。 からりと晴れた先…

主観ショットを抜け出せ

映画のカメラワークで、登場人物の視点から撮影した映像を「主観ショット」という。 これを知ったときは、へえ、面白い〜と、これは登場人物Aの視界だよね、なんて思いながら映画を見たりした。 あるとき、これは映画の中の登場人物の誰の視界でもないけれ…

着物計画なんとか達成

今年の誕生日が日曜日にあたるという理由だけで、誕生日に自分で着物をきて出かけよう!と思いついた着物計画、とりあえずは本日達成。 とはいうものの、着付けに不安感があったので約二時間の外出だった。 一応、着物のコーデ写真を添付。 着付け体験レッス…

BOOK:カネ遣いという教養 私的メモ

「教養とは、ひとりで時間をつぶせる技術のことである。」 中島らもの、この「教養の定義」になるほど、と思ったのは、十五年くらい前だったか。 藤原敬之の著書「カネ遣いという教養」に記された教養も、つまりはこれ。 ただし、著者の場合は、その活動にカ…

物量作戦に勝てるか

久しぶりに雑誌「オッジ」を買う。 昨年、8年間表紙モデルを勤めたヨンアが去って以来の、表紙モデルの変化の激しさは凄いなあ、と思っていた。 ヨンアの後をひとりで負わせるには荷が重すぎたか、リーザと絵美里のダブルキャストで引き継いだと思いきや、…

帯は結べたものの

帯を結ぶことができた。 大久保信子式で、自分で帯を結ぶことができた。 着れた〜! 初めて着物を最後まで自分で着ることができた嬉しさと、天候の良さも手伝って、調子に乗った私は、そのままちょっと近所の散歩に出かけてみた。 9月中旬のことである。 一…

美の既得権

発端は、先月の朝日新聞「悩みのるつぼ」の「働くことの意味に悩む大学三年生男子」からの質問と岡田斗司夫の回答を読んだときだった。 岡田氏の回答は、人は「子ども」→「青春」→「大人」へとシフトしていくもので、質問の悩みは、「青春」→「大人」へのシ…

たとえバーバリーでも

先週、新宿伊勢丹内で、バーバリーのトレンチコートの短期フェアの特設コーナーに遭遇。 きれいなネイビーのトレンチコートがディスプレイされているのが目に入った。 パーソナルカラーが冬の私は、トレンチコートの代表的なカラー、ベージュがダメである。 …

シルエットが変わると

洋服のデザインの変化を見るポイントは、シルエット。 たしかこの知識は、岩波ジュニア新書「ファッション・ライフのはじめ方」で仕入れた。 ファッション誌の掲載写真を、影絵を見るように、シルエットだけを切り出して見ると、面白い。 ここ数年続いた細身…

「ときめき」より「違和感」

秋めいてきた今朝、黒のテーラードジャケットを着てみた。 とたんに、違和感が起こる。 オーソドックスなデザインのテーラードジャケットは、グレースタイプ向きのアイテム。 なので私は、似たような黒のテーラードジャケットを、二枚持っていた。 なのに、…

帯が結べない

8月下旬に、もう一度2時間の、きものの着付けレッスンを受けて、これである程度、自分できものを着れるかも!と期待した9月。 ひとつの壁につきあたる。 下着、裾よけ、襦袢(私の場合は二部式襦袢なんだけど)、きもの、までの着方の手順はわかる。 きれ…

「11/22/63」

秋の夜長は読書とブログ スティーヴン・キング著「11/22/63」を、一気読み。 正確には一気に読めたとはいえない。 上下巻あり、各ページ2段組で、一冊の厚さって、4センチくらい?? だから一巻につき、8時間、合計16時間の読書時間を要したの…

言われつづけているよ

ここのところ、「通りすがりにブス」ネタは書いていなかったけど、ちゃんと言われつづけている。 最近言われた二件と、それに対する自分の乗り越え方を、記しておくことにする。 先月言われたのは、○ッドタウンのB1にあるスーパーの、デリカコーナーの店員…

洋服とは違うのだ

パーソナルカラーが冬の私は、黒い衣服を選べば失敗はない、という確信をぐらつかせた、黒いきもの。 ちゃんとこのきものを着たうえで、判断しなければ、と思ったのと、きものの着方の復習も兼ねて、8月下旬に、自分のきものと帯を持ち込み、2時間の着付け…

和のリトルブラックドレス

リトルブラックドレス。 1926年にシャネルがつくった。 それまで黒は、未亡人かメイドが着る色だったのを、最もおしゃれでフォーマルな色に変革してしまったシャネル。 以来、リトルブラックドレスは、すっかり一ジャンルとして定着。 ちなみに、きもの…

着物のサイズ

私は、着物のサイズに関するふたつの難題を抱えている。 ひとつは、裄(ゆき)。 きものを着ようと思わなければ、この単語、永遠に知らないままだったかもしれない。 首の中心から、肩先を通って、手首までの長さである。 もうひとつは、身丈。 これは、着物…

バーキンつながり

先週、エルメスのバッグ、バーキンに関して、情報が連鎖して、所感が発生した。 まずは、創刊号以来の、雑誌:DRESSの最新号を買ったことから。 創刊号と比べ、かなり大人しい内容になっているのは、ネットに溢れた創刊号の意見を分析して、軌道修正が…

お金でセンスは買えない

今週のお題「2013年、夏の思い出」 今年の夏休み、二箇所の宿に、母と私で、各一泊した。 ひとつは、瀬戸内海沿いのホテルで、東南アジアのリゾートホテルを意識した改装が数年前に行われ、ネット上での平均評価も高かった。 たしかに大きな不満はなく、過ご…

帯から始まる

大丸東京の着物屋くるりの店内で、目に入ったもの。 それは、博多織の、献上柄の名古屋帯だった。 オフホワイト地に、ラズベリー色と、ピンクと、黒の配色。 か、可愛い・・・。 なんてキュートな配色なんだろう、と感動。 献上柄の博多帯は、私が木綿のきも…

着物ビギナーズレッスン

6月の最終週、衣装らくやで、初めての着付け体験レッスンを受講した翌日の夜。 今度は、大丸東京の「着物屋くるり」で、525円の着物ビギナーズレッスンに参加する。 着物屋くるりを知ったのは、雑誌「七緒」に入っていた広告で、四万円程度の着物の広告…

着付け体験レッスン

花嫁になる予定がかけらもないのに注文した「花嫁セット」が自宅に届く。 持参するものはそろったので、「衣装らくや」の「初めての着付け体験レッスン」を予約した。 さて、レッスンの日。 平日の夜に予約をしたので、会社帰りに人形町へ直行である。 思え…

なぜか花嫁セット

まさか自分が、きもの本コーナーの前に立つ日が来るとは思いもしなかった。 大型書店では、さまざまなジャンルの書棚が設けられている。 私にとって、未知の書棚も、既知の書棚も、過去形の書棚も、現在進行形の書棚もある。 書棚の遍歴は、自分の歴史の現れ…

南青山の敷居

光野桃著「おしゃれの幸福論」を読んでいたら、次のセンテンスに、はっとした。 「ファッション業界には「おしゃれ偏差値」と呼べるような価値基準があり、そこで働くひとたちは、常にその尺度にさらされている。 無言のうちに全身をチェックされる。 ちょっ…

うなぎコーデ

昨日は、二回目の土用の丑の日だった。 (ちなみに今日8月4日は「箸の日」だそうだ。日本語って可愛い。) 二週間ほど前、恵比寿を歩いていたら、すうっと横を通り過ぎて行った人がきものを着ていた。 あ、きものだ、と思って注視したら、後姿の、帯のお太…