帯が結べない

8月下旬に、もう一度2時間の、きものの着付けレッスンを受けて、これである程度、自分できものを着れるかも!と期待した9月。
ひとつの壁につきあたる。
下着、裾よけ、襦袢(私の場合は二部式襦袢なんだけど)、きもの、までの着方の手順はわかる。
きれいに着れているか、きちんと着れているかという点はさておき、着方の手順が、わからないということはない。
しかし、帯。
お太鼓の帯結びの、ある一点の、手順そのものが、つかめない。
その一点とは、お太鼓部分作成に入る直前、帯の右端と、左端を、背面で交差させるとき。
その交差のさせ方が、わからない。
なんか納得できないのだ。
たぶんこの、納得のし難さは、リボン結びのように、結びの部分がきちっと締まって、「完璧な交差」をするのではないからかもしれない。
お太鼓結びの交差は、きっちりした交差ではなく、交差しきれない余剰部分がある。
その部分がくしゃっとなったまま、お太鼓の中に納めておくような感じなのだ。
本でも雑誌でもネットでも、さまざまな着付け指南があるが、この交差部分については、手順や、説明の仕方が、微妙に異なる。
私がレッスンを受けた衣装らくやでは、「片手の甲ですっと上に折り上げる」動きで、その場ではできたものの、ひとりでそれをやろうとすると、折り上げどころがわからない。
これって、自分の視界に入らない背面でやらなきゃいけないのも、わかりにくさに一役買っているなあ。
さて、どうしたものかなあと、近所の書店で、きもの本の一冊を手に取り、お太鼓結びの説明頁を立ち読みしていると。
あれ、これなら出来るかも・・・と思うものに出会った。
それは「着物でおでかけ安心帖 美しい着つけとコーディネート」(大久保信子著)の説明。
交差部分の処理の仕方が「片側の帯の余剰部分の一部を三角形にして、身体に巻きつけてある帯の内側に折り込んでしまう」というものだったのだ。(どう説明しようとしても、非常にわかりにくい説明になってしまうんだけど)
その本を購入し、自宅でじっくり読んでみると、私が未所持の着付けクリップが必要だと気がつく。
着付け小物の使用の有無も、それぞれ違ったりするんだよね。
衣装らくや方式では、クリップはいっさい使わず、仮紐を三本使う方法だった。
大久保信子式では、仮紐は1本、クリップを2個使う。
そこで、ネットショップで着付けクリップを購入。
クリップが届いた後の週末、大久保信子式で、お太鼓結びに挑むことにした。