2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧
繊細なひとの、繊細なこころが、語られていく映画だな、ということを、冒頭で悟る。 白い花の咲く木の姿を映しながら、雨のしずくでゆらめいている池の水面や、海からたちのぼる水蒸気や、沼地をつつむ陽射しの白い粒子や。 弱くて、儚くて、うつくしいけれ…
人から、お金に対して、わかりやすく執着や欲望を示されるのは、それが人間としてあたりまえの前向きなエネルギー、とわかっていても、一抹の不快が残ってしまうのはなぜなんだろう。 なぜなんだろう、なぜなんだろう・・・・。 ・・・・・。 その人が。 ・・・・じぶんの…
タランティーノの作品で一番好きなのは、今でも「レザボア・ドッグズ」である。 公開当時、たしか渋谷のミニシアターで見て、鳥肌が立つほどにしびれて、次作の「パルプ・フィクション」で、タラちゃんはいきなりカンヌでグランプリをとって、あれよあれよと…
チャップリンとヒトラーは、同じ年の同じ月、4日違いの生まれ。 「チャップリンとヒトラー メディアとイメージの世界対戦」(大野裕之:著)を読んで、ふたりの人生の概略をたどって、思った。 ヒトラーは、自分の言葉の開放ができたときから、独裁者として…