2016-01-01から1ヶ月間の記事一覧

減らすもの

どこかへ電話をかけても、生身の人間に、なかなかつながらないことがよくある。 まずは自動音声が流れ、用件別に番号を選んだら、次のナビにすすみ、そこでまた番号を選び、やっと人間につながる。 たいていの国内の会社は、用件が選べない場合は、直接人間…

切実な感じ

昨日、映画館にいたとき、突然思った。 映画を見る環境は、私がこどもの頃や、学生の頃に比べて、格段に恵まれている。 恵まれるということは、受けとるものが増えるということ・・・でも。 「切実な感じ」は、減っている気がする。 ふかふかのシートで、前列に…

デフォルトモードネットワーク

何もしていないときでも脳は働いている、というデフォルトモードネットワークのことを知って、そうか、一分一秒無駄にせずに、有益なことをやっていなければならないわけじゃないんだ、やったあ♪と自己満足する。 無為に見える時間も、無為とは限らないとい…

腕立て伏せの発見

ピラティスを始めた頃、渡辺満里奈のDVD「ピラティス道」を見よう見まねしながら、疑問の渦に投げ込まれていた。 満里奈さんが、ピラティスの23の動きをワンテイクで連続して行っていく。 23ワークの全所要時間は、約20分(たったの。でもそれをワンテイクで…

いなくならないだけで

5年以上、私の髪のめんどうを見てくれていた美容師さんから、今月末での美容院閉店を告げられたのが二ヶ月前。 (美容師さんひとりでやっている店だったので、美容師さんが辞める=閉店となるのだ) 二ヶ月間、哀しくて哀しくて、先週、今回のカットが最後…

ブリッジ・オブ・スパイ

スピルバーグには、描きたい主人公の型があるんだなあ、と思う。 平板な日常を送っていた、平凡な少年や青年や男性が、ある日突然、非日常な状況に投げ込まれる。 その非日常は、異質なもの(凶暴ドライバーや凶暴ザメや恐竜や異星人)との思いがけない出会…

こころの有無

こころがないやりかた、をしなくてはならないときがある。 仕事をしているときはたいてい、そうなる。 せめてプライベートでは、こころがあるやりかたをしたいな、と思う。 たとえば、プライベートで見るもの・読むもの・買うものは、こころがあるかないか、…

赤いスイートピー 再考

新年なのに、年末の話をするのは粋ではないかもしれない。 しかしね、年末の紅白の松田聖子の「赤いスイートピー」。 こんな歌だったのか・・・と、ぼーぜんとしてしまって。 毎年、紅白には「平和礼賛」をあきらかにしたり、しのばせたりする歌や演出が登場す…