たとえバーバリーでも

先週、新宿伊勢丹内で、バーバリーのトレンチコートの短期フェアの特設コーナーに遭遇。
きれいなネイビーのトレンチコートがディスプレイされているのが目に入った。
パーソナルカラーが冬の私は、トレンチコートの代表的なカラー、ベージュがダメである。
それと、デザインとしても似合わない。
なのでトレンチ自体持っていなかったのだが、昨年、ほぼ1万円という価格の無印良品製のネイビーのトレンチにたまたま遭遇、珍しく似合ったので、今年も愛用中である。
(なぜそのトレンチに限って似合ったのかのくだりは、2012/10/26の記事「トレンチコートを着てもいい?」に記載。)
トレンチの王者、バーバリーの噂は、さんざん聞いた。
しかし似合うトレンチを発見したこと自体が奇跡な自分には、縁がないところ、と思い、入店したことはない。
ところが、新宿伊勢丹の特設コーナーは、「入店」の垣根のない、超オープンなつくり。
何度か近辺を行き来したあげく、このチャンスに、名高いトレンチを、試着だけでもしてみよう、という勇気が出た。
店員さんに、ネイビーのトレンチの試着を頼む。
このネイビーと、別のグレーが、三越伊勢丹限定色とのこと。
ふうん、他の売り場だとネイビーは手に入らないんだ。
わくわくしながら試着すると。
..........。
なんか、しっくり来ない。
色は間違いないはずなんだけど。
横で店員さんは、すっきりした感じですね〜と褒め称えていますが。
鏡に映った自分の着姿を観察。
やはり私には、トレンチ特有のぎざぎざの大き目の襟と、二列に並んだダブルのボタンが似合わない。
無印良品のトレンチが珍しく似合ったのは、襟とボタンが目立たない、という特性があったせいだ。
トレンチを、「シングルでボタンが見えない比翼仕立てのコート」にかなり近づけて着ることができたせいだ。
しかし、このダブルのボタンと襟の形こそ、トレンチたる特徴の一部なのだ。
トレンチの王者、バーバリーが、わざわざトレンチらしさを殺すようなつくりをするわけがない。
というわけで、バーバリーのトレンチコートとは、試着段階でお別れをした。
トレンチコートが似合うタイプの人であれば、バーバリーのトレンチ、12万超えの価格投入をしていいと思う。
しかし、似合わないタイプである私は、お金の使いどころがちがうだろう。
たとえバーバリーでも。
トレンチの王者バーバリーを試着しての判断だから、よけいに確信が持てた。
ありがとう、バーバリー