アダム・イヴ型ではなく

妹から、ジーンライフの肥満遺伝子検査を受けた結果、「アダム・イヴ型だったよ〜」と報告が来た。
日本人に4%だけ存在する、3つの肥満遺伝子の変異がいっさいないタイプだ。
どれかに変異があると、リンゴ型、洋なし型、バナナ型という肥満タイプの分類になる。
姉妹なのだから、もしかしたら私だってアダム・イヴ型かも!と期待に満ちて、自分も検査を申し込む。
しかし、アダム・イヴ型って、ネーミング的には、他から浮いている感じ。
他の3つが、体型に現れるフォルムの特徴を示しているのに対して、アダム・イヴ型は、肥満のタイプ判定自体ができないから、ただたんに、リンゴつながりとしか思えない苦しいネーミングである…なんてことを思っているうち、10日後に結果到着。
きっときっと私はアダムイヴ型…えーっつ!
「あなたは洋なし型です」
と結果判定には示されていた。がーん。
糖質より、脂質をとると太りやすいタイプで「あなたは揚げ物やハンバーグが好きなはず!」とある。
私は揚げ物もハンバーグも、一年に一回くらいしか食べないんだけどな。
ちなみに、ラーメン、うどん、ピザだと三年に一回くらいの割合。
でも。
思えば、子供のころは、揚げ物もハンバーグも大好きだった。
大人になって、さまざまな情報が入ってくるから、理性の力で、それらを食べないようになっただけ。
きっと、本当は大好きな食べ物である。
でも、これも大人になってわかったことだけれど、それらを食べると明らかに身体が不調モードになる。
胃もたれをしたり、顔に、ふだんできたことがない位置に左右対称に吹き出物が現れたり。
口は喜んでいても、体は苦しんでいる状態なのだ。
口が求めるものと体が求めるものって一致しないのね。
これからは、さらに気をつけることにしよう。
ちなみに、先だって私はジーンライフで、もっと多数の病気のなりやすさ判定をする遺伝子検査も申し込み、二か月後に結果を知ったのだけど。
なりやすいとされた病気のどれも、まだ私に現れていない。
しかし、すでに私に現れた病気は指摘されていなかった。
ただ、なりやすいとされている病気を指摘された以上は、あ、気をつけよう、という意識が喚起されてしまう。
この検査は、そのためにあるという気がする。
というのは、肥満遺伝子検査の結果を待つ10日間、私はきっとアダムイヴ型♪どんな食べ物をとっても太らない♪と浮かれていたのか、すっかり油断して、ふだんより多く食べてしまっていたのである。
これで本当にアダムイヴ型だったら、もっと不健康なことになって、逆に太っていたのでは…。
アンジェリーナ・ジョリーのことを思い出す。
乳がんになりやすい遺伝子(ちなみにジーンライフの検査対象には、がんはいっさいない)があるとわかって、がんになるまえに乳腺をとってしまったこと。
乳腺がないから、乳がんになることはありえない!ということで、逆に油断しないだろうか??
私、アダムイヴ型じゃなくて良かったと思うことにしよう。