食べること

子どもの頃は、味覚が鈍感なせいか、味覚の経験値が少ないせいか、質量問わず、食べられるものが多い。
いわゆるジャンクフードも元気に消化する。
そうであることが必要な時期なんだろう、たぶん。
大人になってくると、味覚の経験値の上昇と消化力の低下で、積極的に食べたいものが質量ともにだんだん減ってくる…と思っていたら、そうとは限らない人もいたりするね。
男性は、女性に比べてもともと食べる量が多いから、大食いな男性って、希少でも特殊でもなさそうだけど、大食いの女性を思い浮かべると。
身近な知り合いの場合、悪く言えば図太い、良く言えば、たくましい人が多い気がするけど、どうなんだろう?
例えば、有名人で大食いらしいのは、黒○徹子さんとか、林○理子さんとか。
私個人的には、勝○○代氏なども、律してはいるけれど、本来とても大食いの人なんじゃないかって気がする。
友人と、お互い毎年、食が細くなっていくよね〜としばらく話していたら。
「あ、わたし、解ったわ」と突然友人が言った。
「人生に対する欲望の量の多さって、まず食べるものの量の多さに表れるんだよ」
あ、そうだね、そうかも!
モノやお金や賞賛や評価や人間関係や愛やサービス。
欲望の対象は人それぞれ異なると思うけど、そういうものをたくさん欲しい!と思っている人は、食べるものの量にも表れるのかも。
じゃ、食べるものの量が減っていくのは、人生に対する欲望が減っているということ?
それもあるとは思うけど。
一方で、感覚の鋭敏さが増加すると、食べるものの量も、選択肢も減る気がする。
感覚の、アンテナみたいなものね。
これがある程度鈍感なほうが健康的だと思うんだけど、敏感になると、作用は良し悪しだ。
私自身、以前より敏感になったなあ、と思うのは、味覚に加えて、聴覚。人の声に対する聴覚である。
それについては、次の記事で。