リングファイルの時代じゃない

来月から職場内の引越し。
毎年、人は減り、仕事は増え、仕事場スペースは減る、の連続なので、鍛えられているよ。
とにかくモノを捨てないと、次のスペースに収まらない。
対峙するのが、自分個人の所有物ではなく、組織の所有物の場合、捨てることに慎重な人もいると思うけれど、私はけっこう思い切りよく捨てちゃう。
だって今まで捨てて困ったことって、ないんだもん。
ましてや今は、個人情報保護法のおかげで、個人情報を持ち続けていることのほうが危なく、咎められる時代。
書類保管庫で、かたっぱしからモノを捨てまくる今日。
デトックスだ…。
今回どっと捨てたのは、リングファイル。
これって、思えば昭和の文房具だよなあ。
たいていは書類ではなくデータで持つようになったし、紙で保管する場合も、定期的に捨てていかなくてはならないから、リングをはずして、差し込み棒を抜いて、前のほうのページを取り除けて、後ろのほうの頁を抜いて、また前の頁を戻して、差込棒をさして…ってやっているより、紙のボックスに差し込んでおくタイプのほうが、ずっと扱いやすい。
それにリングファイルに閉じる前に、まずリング穴を紙に開けなきゃいけないし。
かつては、ワープロで作成した書類は、そもそも途中で捨てるようなものじゃなくて、リングファイルにきちんと閉じこんで、背表紙にテプラでタイトルつけて、ずらりと書棚に並べて保管する、ってのがオフィス、な時代もあったんだよなあ。
ファイル一冊を保管するスペースにも、経費がかかるってことなんて、意識しなくてもよかった、今よりは好景気な時代に。
どさどさと、リングファイルを50冊くらい、捨てる。
捨てるにも、リングの金具のせいで、コンパクトに収まってくれない。オフィススペースに、ゆとりがあった時代だからこその余裕のごとく。
さよなら昭和文具。