泉、山、風、岳

「レベル」のあらわし方は、いろいろある。
等。級。段。
A〜Dとか、Aが3つとか、A+とか、アルファベットを使ったもの。
二重丸、まる、さんかく、などの図形を使ったもの。図形の数であらわすこともあるね。星3つと半分とか。
数値そのもの、もある。
今はそれが多いのかなあ。
ウェブページのアクセス数、ツイッターのフォロワー数、フェイスブックの友達数。
角がたたないような、ファースト・ビジネス・エコノミーなんてレベル名もある。
うん、エコノミー(経済的)だよね、と納得したりして。
あまりぴんとこないレベル名もある。
甲乙丙丁。
これは戦前の通知表の評価単位。
甲は木のお兄さん、乙は木の弟、丙は火のお兄さん、丁は火の弟という意味だ。
木と火の兄弟のうち、誰が上位と下位なのか、ぴんとこない。
でも、「あなたは火の弟」と言われても、落ち込まない気がする。
キャラ分担みたいな感じ。
むしろ自分は「火の弟」でいたい!って人もいるかもしれない。
先週末、習い事で知ったレベル名は、きれいだった。
泉、山、風、岳。
レベルがあがると、この順番で、名前の中に各字をもらっていくそうだ。
「泉」から始まる。
私の師匠は、今は「風」がついている。
次に目指すのは「岳」だけれど、じつは「風」が入った今の名前がとっても気に入っている、と師匠は困ったように微笑む。
たしかに「風」のほうが、いいですね。
りんとして自由でさわやかな感じ。
「岳」だとがらりと男らしいキャラになってしまう。
レベルがあがったら、この中から好きな名を選んでいいよ、というのが一番うれしいのかも。