伝統服。


11月3日に、画像の着物と帯で歩いていた。
黄色と水色なんて組み合わせ、洋服のときはありえないのに、着物だと平然と取り入れている。
どんな色を着るかというだけなのに、開放感と、冒険心の満たされぐあいに、助けられている。
雲ひとつなく、湿度も低く、ひんやりした微風が吹き、どこもかしこもピントがくっきりした、ぞっとするほど心地よい日。
すると、黄色地に水色で三文字のアルファベットをのせたデザイン(つまり私の着物の配色と同じ)のTシャツを着た少年の一団と、ばったり出会う。
たぶん、欧米系小学生のイベントかなにか。もしかして修学旅行だったりして。
「おーまいごーっどっ」
という声は、なんとなく予想内だったんだけど。
「デントウフクヲキタヒト!」
という声に、へ?となる。
今、「伝統服を着た人」って言った?(日本語で)
伝統服・・・。
「キモノ」という声はさんざん聞いたけど「デントウフク」って初めて聞いた。
なんて正しい言葉の使い方なんだろう。
国際的に、民族的に、何も問題がなく、ひっかかりがなく。
この小学生たちの背後に、伝統服という言葉を教えた大人がいるということだ。
国外に出たときに、人の心を逆撫でしないような言葉の使い方。
ぐろーばるって、こういうことなのかも。