筋肉も心も

なんだかんだで9年ピラティスを続けているが、いまだにレッスン後は三日間くらい筋肉痛に見舞われる。
筋肉痛は、筋繊維が一度破損して、修復していく過程で起こるもの。
じゃ、修復されることで、強くなっていくんだろう、と私は解釈しているので、筋肉痛が起こると、やったあ♪とMのように嬉しい。
これは、筋肉に限ったことではないのかも。
個人の予想も希望も蹴散らして、突然トラブルさんが、こんにちは♪とドアを開けて顔を出す。
身体的、経済的、精神的と、さまざまなトラブルさんがいる。
今のところ取り返しのつかないトラブルさんは訪れていないが。(死に至る病とか)
今まで、突然トラブルさんがやってきて、気がつくとトラブルさんが去っていたとき。
なんだか、トラブル前より、自分の状態が良く(強く)なっていた気がする。
たとえば、大学生の頃や二十代の頃は、貧乏だったと思う。経済的なトラブルさんだね。
大学のクラスメイトには、自宅通学にして、ひと月のお小遣いが11万円という女の子もいて、家賃含む、私の一ヶ月の生活費より多い・・・とぼうぜんとしたものだ。
が、今にしてみれば、貧乏トラブルをもらっておいて、良かった気がするんだよなあ。若いときの貧乏ほど、乗り越えやすいし。それを経験していなかったら、貧乏への耐性菌ならぬ耐性筋もできなかったし。その後に貧乏に見舞われても、すでに筋肉(貧乏筋)がある。
勤務先でも、突然座り仕事が大幅に増加したとき、それまで出会ったことのなかった腰痛トラブルさんが訪れ、座り仕事に耐えられるだけの筋肉をつけねば!とピラティスに出会って、結果、腰痛トラブルさんがやってくる前より、身体の成績は良くなったりして。
それはきっと、心の筋肉も同じ。
嬉しいこと、楽しいことだけでは、柔らかい脂肪はもらえても、しなやかな筋肉はもらえない。