仕事という食べもの

同じ職場で働き続けていると、これは明らかに自分がやったほうが早い仕事だけど、学ばせるためにわざと自分ではやらず、下の世代にやらせる、という心境になることに、気がつく。
それは、難しい仕事だったり、華やかな仕事だったりする。
そういう仕事は、「良い食べもの」のような感じ。
口に甘くないけど、栄養があって、心も成長するような食べもの。
良い食べものは、これから育つ人にまわしたほうがいい。食べさせないと育たないし。
育ち終わった人がありつける食べものは、良いものは少量だったり、消化が大変なものだったり、苦しいものだったりするが。
自分では育てず、育ち終わったものを買ってくるだけ、というところ(即戦力を求めた中途採用!とか)はともかく。
社会にある、さまざまな仕事をする集合体の中で、こういう育てる作業が行われているのなら。
社会全体が、母体のようだなあ…。