おかげさま。

最近、○間○代氏の(紙の)新刊が発売されていないなあと、思ってた。
あるとき、はっとする。
もしかしてもしかして。
自分で電子書籍を出しちゃったのが、原因では。
出版済の紙の書籍を電子化したものではなくて、イチから電子書籍で出しちゃったものが十数冊、あったはず。
なぜそれが原因と思ったかというと。
以前、出版社に入社し、編集者をしている友人と会って、話をしていたとき。
「映画を特集した雑誌のときに頻繁に登場する、信じられない親密さで、ハリウッド俳優からインタビュー記事をとってくる○○というライターさんは、まとまった文章の書籍ってまだ作ってないよね?」と聞いたとき。
返ってきたのが意外な答えだったのだ。
「○○さんは、自分でどんどんすすめてやってしまう人なの。編集者側としては、それはちょっとね」
そうかあ、本って、著者だけが「作る人」ってわけじゃなくて、編集者も「作る人」なのね。
著者がひとりでどんどん作る人だと、編集者は出番なしって感じになって、あまり面白くはないよね。
いっしょに作る以上は、自分でやったほうが早いかもしれないこと・勝っているかもしれないことでも、相手に渡すことが必要だよね。
イチから電子書籍を作るのは、アマチュアならやっていいことかもしれない。だって、そもそも編集者がついてないし。
でも、紙の書籍の著者、ヒットを何作も出したことのある著者が、それをやったら・・・・マズいような。業界のマナーやルールに反しているような・・・。
もちろん、こんな私の推測は的外れかもしれない。
でも、ひとりでできているように見えて、誰かに助けてもらっているって意識は、忘れそうになるけど、忘れないほうがいいね。
ひとことでいうと、「おかげさま」。
おかげさまを忘れずに。