岡田斗司夫FREEex「オタクの息子に悩んでます」 を読む〜その1〜

そういえばワークブックって、なんで「WORK」なんだろう?
さまざまな人の悩みという、課題。
まるで、人生のワークブックか、課題ドリルに取り組んでいくような、岡田斗司夫のハードワークの過程と、ツールと、回答者:岡田斗司夫の進化過程をも、記された本書。
読み終えたときのイメージは、なぜか「ワークブック」だったのだ。
すでに解法途中の書き込みがいっぱいある、ワークブックのイメージ。
本書を参考書に、私も「ワーク」してみることにした。
課題は、人の悩みではなく、自分の悩みである。
そう、このブログのテーマとなった悩みだ。
「私は、通りすがりに見知らぬ男性から「ブス」と言われます。不快で仕方がありません。怒りも覚えます。かといって、整形手術も、高度なメイク技術の取得も気がすすみません。どうすればいいでしょうか?」
思考ツール:分析
自分で書いた、自分の悩み文をじっくり読む。
すると。
本当の悩みは、私がブスであるということではない。
と、まず気がつく。
ブスと言われること、でもない。
ブスと言われたときに、不快になること。
それが、本当の悩みの姿だ。(!)
ブスと言われて、身体的な傷を負うわけでもない。
物理的に何かを逸失するわけでもない。
心に傷を受けるだけ。
心の問題だったのだ。
思考ツール:潜行
では、なぜブスと言われて、私は不快になるんだろう?
ブログには現時点で30本近く、記事を書いているけれど、今まで一度も、まったく考えたことがなかった。
なぜ不快に? なぜ? なぜ? なぜ?
あ。わかった。
わかったら、自分にぞっとした。
それは、私の中に、何人もいる「小さな私」(本書に出てくる表現)のうちのひとりが、私はブスではないと思っているから、だ。
思考ツール:アナロジー(たとえ)
もし通りすがりに、「日本人!」と言われても、不快になる日本人は、いないだろう。
だってそのとおりなんだもん。きょとんとするしかない。
でも、もし、「おばさん!」とか「おばあさん!」と言われて不快になる人がいたら、それはその人が自分をそう思っていないからだ。
だからもし、自分のことをブスと思っていたら、ブスと言われても、不快も怒りも起こらないはずだ。
「ブスですけど?」と、きょとんとするしかないはずだ。
自分は、何の根拠もなく、虚栄心は平均よりは少ない人間だと思っていたのに、自分はブスではない、と主張する「小さな私」が心の片隅に息づいている、しっかり虚栄心を持っている女だったのだ。
思考ツール:仕分け
悩みを「解決できるもの」と「解決できないもの」、「自分の問題」か「他人の問題」か、などに分ける。
まず、私の容貌。
これは自分の問題だけど、解決できない。(整形とメイクは除外するのが条件だし)
あるいは解決ではなく、緩和はできるかもしれないけれど、すごく時間がかかるものだ。
(その試行錯誤や行動は、まんまブログの記事ネタだ。)
つぎに、ブスと言う男性の存在。
彼らの存在と言動をなくすことは、私にはできない。「他人の問題」であり、「解決できないもの」だ。
私の心の傷。
これは、私の問題。そして、解決の可能性がある。
ということは、
自分の容貌は受け入れつつも、緩和策を、時間をかけて試行錯誤する。
心の傷を、負わないようにする、緩和するようにする方法を考える。
自分で、できそうなことはこの2つだ。
思考ツール:メーター
この2つのうち、1つ目については、もう開始して、ブログのネタにしているが、メーター化を行ってみる。
自分の悩みを数値化して客観視すると、苦しみの軽減につながる。
悩みの数値化の作業が、メーター。
自分のブス度について、どのくらいの数値なのかを考えてみる。
ゼロか百か、にはしないこと。悩みと苦しみを増加させるだけ。
ちなみに、別の思考ツール「ピラミッド」の中で、金額換算で説明されている「恋愛市場価値」によると、「女性の年齢が30代後半から40ぐらいに上がってくると、0円近辺へ」とある。
ということは、あと二ヶ月で45歳になる私って、もはや限りなく市場価値0円に近い(笑笑笑)。
じゃ、年齢の要素もメーターに入れるべきだろうな。
四十歳を超えたら市場価値がないも等しいなら、それをふまえて、ブス度メーターをつくってみよう。
年齢こそ、解決できない問題なんだから仕方がない。
80〜99点は、二十代の美人。
60〜79点は、二十代の不美人と、三十代の美人。
40〜59点は、三十代の不美人と、二十代の不美人未満。
30〜39点は、三十代の不美人未満。
20〜29点は、四十歳以上の美人。
10〜19点は、四十歳以上の不美人。
1〜9点は、四十歳以上の不美人未満。
こうやってつくってみると、私のブス度メーターは、「1〜9点」。
ブログのタイトルにしたように、「美人を目指しても到達不可能だから、不美人未満から不美人になることを目指す」方針に従うと、私の目標は、「10〜19点」ゾーンだ。
たしかに「1〜9点」ゾーンから「10〜19点」ゾーンという到達目標が数値として見えると、到達不可能ではないような気がしてきて、苦しみよりも前向きな感覚が沸き起こってくる。
→このつづきは、「その2」で。