ミランダのジャケット

今年のコートのシルエットは、私に似合わないので買えない、と前回の記事で書いた。
ジャケットも同様なのだ。
グレースタイプには、シングルのテーラードジャケットが絶対に似合うから、とパーソナルデザインの先生に勧められた。
ただ、それにも条件があり、丈が短すぎても長すぎてもダメ。
その時点(去年の秋)では、ジャケットは、短い丈が圧倒的に多かったので、オーソドックスな丈とデザインのものを、セオリーでやっと発見して、購入した。
その着丈は、64センチ。
シングルのテーラードジャケットは定番アイテムなので、豊富な点数が売られていたものの、着丈は60センチ未満のジャケットだらけ。
品物探しのときは、まず「着丈」をチェックして、どんどん候補から外していった。
ところが。
今年の秋は逆の現象が起こっている。
テーラードジャケットの着丈が、長すぎる。70センチくらいではないだろうか。
シルエットもオーバーサイズ。
ボーイフレンドデニムならぬ、ボーイフレンドジャケットって感じ。
次シーズンも、この方向なんだろうか?
テーラードジャケットも、当分買い替えできない可能性があるなあ。
去年買ったセオリーのジャケット、大切にキープしないと。
このボーイフレンドジャケットを、自分の定番ファッションとしているセレブといえば、ミランダ・カーである。
ミランダのファッションをチェックしてみると、トップスは、胸元がゆるっとしているか、素材がゆるっとした生地の、ブラウスやTシャツ。
それにスキニーデニムと、だぶっとしたボーイフレンドジャケット、という格好が圧倒的に多い。
彼女の場合、きっちりと着るよりも、どこかにゆるっとした、ラフな抜け感があるほうが似合う。
ミランダは、おそらくナチュラルタイプと見た。
一枚だけ、ミランダが、ブーツカットデニムを履いていた写真があった。
なんと、ブーツカットだと、足が長く見えすぎて、似合わない。
11頭身といわれるスーパー体型のベビーフェイス美女のミランダだからして、スキニーデニムにフラットシューズで、足の長さを緩和させたほうが、バランスが良くなるのだ、たぶん。
ジャケットの丈が長めなのも、同じ理由だ。
この小顔と長身で、短めの丈のジャケットを着たら、足の長さが目立ちすぎてしまうのだ。
(ちなみに、身長164センチ?くらいの、モデルとしては小柄なケイト・モスも、ジャケットとスキニーデニムの着用が非常に多いが、そのジャケットの着丈は、短めであり、それが彼女のバランスの良い丈なんだろう。)
ということは、今年はやりのボーイフレンドジャケットが本当に似合う女性って、つまりはミランダ並のスタイルの人ってことに、ならないかな・・・・。
私がそんな心配をしても無意味なので、その追求はやめにして。
ミランダは、流行であろうとなかろうと、自分定番のジャケットには、ボーイフレンドジャケットを選ぶだろう。
それが自分の体型のベストバランスをつくってくれることが解っているから、そうする。
おしゃれであることと、流行は、関係ないのだ、とミランダの着こなしを見ていると、そう思う。
とにかく華やかなファッション・アイコンのミランダ・カー
しかし、「誰も教えてくれなかったおしゃれのルール」(Naoko Kobayashiさんのブログ)の記事で、業界内の人が、真におしゃれな人、と評価する人を知る。
二人の名前があげられていた。
ひとりは、ジェーン・バーキン
そしてもうひとりは。
そのもうひとりについては、ええ、なんでこの人の着こなしが、おしゃれと言われるだろう?と、私はしばらく不思議だった。
不思議だったので、この一年、その人の服装を、できるだけチェックするようにした。
次回、「その人のジャケット」というタイトルで書く予定。