アグのブーツの邪道な使用法

イメージコンサルティングを受ける前年に、アグのブーツを買った。
しかもクラシックトールを。
実は、グレースタイプには、似合わないアイテムなのである。
アグのような、もこもこのブーツが最も似合うのは、キュートタイプだそうだ。
本来、断捨離すべきアイテムなのだが、手放しかねていた。
実用性と、ストレスのなさ(つまり自律神経に良い)という点からいけば、アグのブーツは最高だ。
あの日、2011年3月11日、たまたま私はアグのブーツで出勤していた。
人波の中、会社から自宅まで、徒歩で帰宅するあいだ、今日はアグのブーツを履いていて良かった、と何度思ったかしれない。
しかし、似合わないものを着用している、という意識がある限り、自分にとって着心地が良いものとはいえない。
でも、手放す気にもなれないし。
そんなとき、アグのブーツはもともと、寒いオーストラリアでスリッパの一種としてつくられたのが発祥らしい、と知る。
スリッパということは、室内で履いていたということか。
たしかに、アグのブーツって、素足で履けてしまうしなあ。
オーストラリアのサーファーが海上がりに履く、というだけあって、素足に履くのが本来の使用法じゃないかという気さえする。
現状で、「スリッパ」の名称を持つアグの商品は、当然かかとの部分の布地はない。
しかし今、季節は一年で最も寒い月、1月である。
自宅の床は、床暖房のないフローリングである。
かかとの部分が覆われていたほうが、冷え防止効果が高いはずだ。
そこで、アグのブーツを室内履きにしちゃうことにした。
私、邪道なことしてるなあ。
古ハブラシで、ソールの埃を落とし、古いタオルでじかに水ぶき。
それでも、そのまま履くのはまだ抵抗があったので、ソールにガムテープを貼った。
さて、アグブーツの室内履き転用の感想。
これ、冬には抜群に、身体にいいと思う。
足元を温めてこそ、身体全体が温まる気がする。
作業するにも支障がないし、冬の家事にはぴったりではないだろうか。
クラシックトールを買ったのが幸いして、ふくらはぎまでカバーできるのが嬉しい。
来年も、再来年も、冬の室内の友になりそうである。
邪道な使用法かもしれないけど。
アグブーツを買ってはみたものの、デザイン的に似合わない、年齢的に似合わなくなってきた、と気がついた方、よかったらお試しを。