目を逸らす効果

前記事のつづき。
あいかわらず、週に一回は、ブス!と通りすがりの人に罵倒されている私である。
そのときに受ける心的ダメージは、仕事で起こるあらゆる心的ダメージを上回る。
なので、仕事面で受けるダメージに対しては、だんだん強くなっている、というプラス効果をもたらしているが。
あのダメージに比べれば、このくらい何ともないな〜ってことになるためである。
さて、私がブス!と言われるときは、ほぼ100%、言い手と、間近で遭遇するときである。
見知らぬ他人と、間近で遭遇するシチュエーションは、二つある。
ひとつは電車の中。
もうひとつは、歩行範囲が限定される通路上で、すれちがうとき。
私の顔には、注目に値する美が無いことは自覚しているので、そもそもまず、見ないで欲しい。
人を見るときを、段階的にすると、1:全体を見る→2:パーツを見る→3:雰囲気を見る、の三段階になるだろうか。
すれちがいざまに、3の段階に達することは稀だ。
2のパーツを見る段階の、パーツは、さまざま。
身体の一部だったり、バッグなどの小物であったり。
このパーツが、バラエティに富むのなら、脚細〜い、とか、バッグ可愛い〜とか、姿勢がいい!とか、ほめ言葉につながる場合もあるだろう。
だけど、パーツ=顔である場合が、私には危険なのだ。
じゃ、その人物から、私の顔を見ようという気配を感知したら、顔を隠せばいいんだ。
顔を判断されたら、負け戦になることは自明の事態だから、負ける前に、戦を避けることがポイントなのだ。
う〜ん、なんか武道めいてきたなあ。
顔を見ようとする人は、顔を評価、判断しようとしているわけだから、そういう人に注目されたいとも好かれたいとも望まなければ、ダメージから自分を守るため、顔を見られること自体を防ぐという考え方もある。
私の場合、マスクをつけた状態でブス!といわれたことが三回あるので、マスクはだめ。
まるで突然頭痛を起こしたかのように、片手をすっと顔の上にあてるほうが、確実だな。
さらに、あてた手の指に、目立つリングでもしていたら、一瞬そっちに目を逸らすことができて、より安全なんじゃないだろうか。
つづく。