林真理子が好きになる 追記

前回の記事を書いた後で、林真理子に関して、気がついたことが二点あった。
ひとつは、会社でたまたま目にした資料に掲載されていた「紙に書かれた文字を読むときと、電子の文字を読むときは、脳の、前頭前野の働き度が異なる」、というコラム。
前者は前頭前野が働くが、後者はそうではないという計測結果があるそうだ。
さらに、前頭前野がさらに活動的になるのが、紙に文字を書くとき、だそうである。
NHKの対談番組上の林真理子は、原稿を手書きしていた。
デビュー以来、今もなお、手書きを通しているとのこと。
もしかして、この日々の大量の手書き行為が、彼女の、ポジティブで健全な欲のキープに、一役買っているのでは??
前頭前野は、意欲、集中力、忍耐力などを司どるところだからして。
そういえば病院で診察を受けると、ドクターはいまだに、レトロで普通の大学ノートに、診察メモを書き込んでいたりする。
このノートは、ひとりのドクター専用というわけではなくて、患者単位らしい。
二年前に他のドクターが書いた私の診察時の書き込みを、今のドクターが参照していたりして、手書きノートが、そんなふうに引き継がれていくんだ、と驚いた。
ちら見すると、文字だけではなく、図解も手書きされていることがあった。
ある程度決められた枠内に文字を打ち込むコンピュータ画面より、ノートにフリーハンドで書き込んでいくほうが、かえって便利なのかもしれない、と思っていた。
でも、もしかして、「文字の手書き行為」の見えない効果を、ドクターたちは無意識に知覚しているんだろうか。
糸井重里は、文字の手書き行為を、「脳のピラティス」と例えていたっけ。
私はといえば、紙に文字を書く行為は、めっきり少なくなっている。
このブログの記事は、当然、キーボードで綴っているし。
紙に日記を書く、という手もあるが、私はコンプレックスが深すぎて、正直な気持ちを綴る行為がつらくなる場合があり、日記そのものが続かないのだ。
あ、本のセンテンスの抜書き、はノートに手書きしている。
せめて、これは続けよう。
つづく。