水着問題 その3

今週のお題「2013年、夏の予定」
グレースタイプの水着のイメージが、徐々に姿を現していく。
水着でありながら、肌の露出を少なくすることを目指す。
解決の方法として、下半身は、パレオを巻く。
上半身は、ビキニは避ける。
そこで、映画の中に登場した「グレースタイプの水着」に思いあたった。
映画のタイトルは、アルフレッド・ヒッチコック監督「泥棒成金」。
水着姿のグレースタイプ女性とは、グレース・ケリー
名前の通り、グレースタイプとされるグレース・ケリーは、どんな水着で登場したのか?
まるで水着らしくなかったのである。
まず頭の部分は、黒いターバンで髪をまとめたうえに、丸いつばの白いハット。
水着は黒無地のワンピース。
水着の、上半身の形は、ホルターネック
首の付け根から胸元は、ほぼ全面、布で覆われている。
ホルターネックなので、胸元の露出が少ないぶん、肩先と側面の露出は大目になり、側面部分の布地の稜線は、丸みがほぼなく直線的になる。
下半身は、水着の上に、まるで黒のレギンスのようにフィットした七分丈のカプリパンツを履いてカバー。
さらにウエスト周りに、白いふんわりしたフレアスカート風の布地を巻く。
この布地の中央が黒のリボン結びになっていて、リボン下に、ひとすじ前開きがあるので、黒のカプリパンツ部分が見え、黒い縦線が作られる。
靴は、たぶんバックストラップつきの、オープントゥのヒールつきサンダル、黒。
そこに、白いビーチバッグを手にしているが、これがかっちりしたスクエアトートである。
水着を材料にして、水着とは思えないエレガントなモノトーンのコーディネートを施して登場したグレース・ケリー
コーディネート小物を取り去った素の水着姿は、映画の画面には、まともに映されない。
素の水着姿で最も長く映し出されるシーンは、水中で泳ぎながらの会話で、胸下は水に浸かっているから。
水着というより、シンプルで上品なリゾートドレス姿だよなあ。
あ、そうか。
水着のリゾートドレス化。
それがグレースタイプの水着の着こなし方ではないだろうか。
グレースタイプの水着、という難題に対する、エレガントな解決の仕方。
それが、「泥棒成金」のグレース・ケリーに示されていた。
つづく。