三着のマキシ その2

三着のマキシのうち、
2:白地に黒と薄いオレンジのモンステラ柄の、シルクコットンのティアードのマキシスカート
が、実は一番気に入っている。
自分の判断では、絶対に選ばなかった品だと思う。
しかし、思いがけなく、似合っているようだ。
フェミニンなものは避けるべきと思っていたのに。
どうやら柄がポイントのようである。
このマキシの柄は、モンステラで、鋭角的な葉が、黒で描かれた、クリアな柄。
丸っこい花柄や、淡い感じの柄は避けたほうがいいけれど、こんな感じの柄ならいいらしい。
イメージコンサルティングの先生は、浴衣コーナーでも、どういう柄を選べばいいか教えてくれた。
似合う浴衣の柄の傾向が、マキシの柄と水着の柄をミックスしたようなものだったのが、また面白かった。
浴衣の柄を選ぶポイントは、全面均等柄ではなくて、無地のスペースがあること。(水着柄と同じ)
そして、柄が丸みのない、鋭角的か直線的なものであること。(マキシ柄と同じ)
柄マキシが気に入り、いい気になった私の妄想が走り出していく。
マキシに、同じくデュラスアンビエントで先生が見つけたタイトな黒のTシャツを合わせると。
これってヒッチコックの映画「裏窓」で、最初にグレース・ケリーが登場したときのドレス姿に類似したシルエットでは??
グレース・ケリーの場合は、丈はマキシ丈ではなくロング丈で、柄ものではなく、真っ白なシフォンスカートだったけれど。
そういえば、ディオールの今年のコレクションで、この「裏窓」の衣装にインスパイアされたのかと思わせるような、トップスはタイトなTシャツ風、ボトムスは花柄のマキシ丈のふわっとしたスカート、ていうドレスがあったよなあ。
自分の着衣姿に対して、グレース・ケリーだのディオールだのを引き合いに出すのは大きな勘違いとずうずうしさであるが、妄想するのは自由である。
つづく。