着物のカラダ

いち利モールのサイトの中の、着物大好きコミックエッセイスト・ほしわにこ連載コラム「オトナの着物生活」〜綺麗な着こなしは回数に比例するの巻(2014年05月07日)の内容は、今の自分にとって、深くうなずける内容。
http://ichirimall.ldblog.jp/
結局、去年の秋以来、大雪の二月を除いて、月3回くらい着物をきて外出している。
着物上達の方法は、ただひたすら、回数を着るしかないそうだ。(着物屋くるり発行の本より)
ほしわにこさんのコラム中にも、類似した指摘がいくつか。
「何度も何度も繰り返し、実際に着て出かけて恥をかくことで、着付けのコツがつかめてきたり、かかる時間も短縮されてきたり‥‥。まさに「習うより、慣れろ」方式で、着られるようになりました。…どんどん着るとなにが変わるかというと、体が着物を着た時の形を覚えるのです。最初は洋服と同じ姿勢でいるために、衣紋がやたら詰まってきたり、裾がはだけてしまったりしますが、着物を着た時の所作を体が覚えると、そういうことがぐんと減ってきます。…あとはひたすら、着るべし!着るべし!着るべし!であります。」
そう、着物って、胸を張って、肩を後ろにひいたままの姿勢で上半身を保っていないと、どんどん襟がゆるんでくるのだ。
着物をきて帰宅すると、きまって全身筋肉痛が起きているかのように、身体が疲労している。
たぶんこれは「着物をきるカラダ」ができていく過程にあるんだろうと思う。
同じ着物をきるのも、トライ&エラーの繰り返しで、次に着るときは、腰ひもの位置をもっと高くしたほうがいいかも、など、少しずつ着方が変わっていく。
先週末も、着物をきて代々木公園へ出かけ、緑したたる、ってこういうことかあ、とうっとりしながら新緑に浸っていたのだが。
表参道から原宿に至る、あのとびきり若者密度の高い区域を着物で歩行していると、「ださ〜」と言っていく女子1名、「おばちゃん」と言っていく男子1名に遭遇。
「おばちゃん」というコメントに関しては、わざわざ言う必要もないくらい真実のことだから、小学生に向かって「ガキ」というのと同じくらい、ゼロ効果だよなあ。
「ださ〜」というコメントに対しては、ずいぶん前のNHK大河ドラマの、ある一場面での直江兼続のセリフの心境でいることにする。
「まあまあ、若いものの言うことに、いちいち目くじらを立てるものではない」