Steal My Girl

音楽には疎いんだけれど、ビルボードチャートをたまに流し見していると、One Directionの「Steal My Girl」、曲調と歌詞の乖離っぷりが面白くて、好き。
誰も賛同してくれないだろうけど、この歌って、おしどりのオスのソングではないだろーか。
そう思った根拠のフレーズだけ記すと。(和訳は私の意訳で、いいかげんです)
Everybody wanna steal my girl (みんなが僕の彼女を盗みたがっている)
Everybody wanna take her heart away(みんなが彼女のハートをとりあげようとしている)
Find another one cause she belongs to me(他を探しなよ、彼女は僕のものだから)
って、あたり。
おしどりって、和の世界では仲良し夫婦の縁起物の象徴なんだけど、いつだったかNHKでおしどりの生態がテーマの番組を見て意外だったので驚いたのだった。
ええっと、まず、おしどりは男女比率が、メス1に対してオス3で生まれる。
つまり、メスは絶対あぶれないけど、オスは、三分の二があぶれる運命にある。
となると、オスにとっては悲惨だけど、実はおしどりのカップルは、半年ごとに相手を変える仕組みなのだ。
半年が過ぎると、メスは古いオスと別れ、新しいオスを選ぶ。
前シーズンにあぶれたオスも、半年後にはチャンスがあるのだ。
しかし、なんたって三分の二のあぶれたオスが存在するのだから、今シーズンでめでたくメスをゲットしたオスも、気が休まらない。
他のオスが隙あらば、と常にメスを狙っているから。
彼女に自分のたまごを生んでもらうまでは、他の男を近づけたら大変っ!とばかりに、おしどりのオスは、常に彼女の横にぴたっとよりそって、他の男が近づかないように見張っているのだ。
この、メスとオスがいつも一緒にいる状態が、「おしどり夫婦」の由縁。
でも、半年後には必ず別れるふたりなんだよ〜。
しかし。
女のほうは、半年ごとに必ず彼を変えるわけだから、前はこういうタイプの彼だったけど、今度は違うタイプも試してみるか、ってことになって、楽しいといえば楽しいだろうし、あぶれた男のほうも、こんどは自分みたいなタイプを選んでくれる女の子がいるかも、と期待が持てるし。
なんかこの恋愛・繁殖形態、それはそれで世界のルールが統一されていて、SFに出てくるどっかの星の話みたい。
先日、クロワッサンの雑誌「着物の時間」で、おしどり柄の留袖が登場していた。
とてもかわいらしい柄なんだけど…留袖といえば結婚式着用の着物…日本の結婚式の場合、おしどり柄って、実はちょっとやばいかもしんない。半年後に別れるんだから。
私は今のところ、着物関連の動物柄は、うさぎにしか手を出していないんだが、うさぎってエロい動物なんじゃない?プレイボーイだってうさぎのマークだしさ、という友人の意見も。
でもエロいのは大丈夫じゃない? 人間なんだし。