キャストの力

ここ最近、元気が欲しくて視聴しているPharrell Williamsの大ヒットナンバー「Happy」。
いや、もうこれは聞いた人がみんな好きになるよね。
動物的に、好き。
体の中の水分に音の波動がひびいて、波紋が次々生まれていくようで、何度でも聞いちゃう。
音声って身体をダイレクトに揺らすんだなあ。
オフィシャルなPVを初めて見たとき、これ、絶対ふなっしーが出るべき!ふなっしーが凄く出演映えする!と思ったけど、Happyのオフィシャル日本版動画には、やはりふなっしーがキャストのひとりとして出演していた。
しかし、この日本版、意外とつまらない…。
有名人ばかり出演しているけれど、背景が真っ白なスタジオで撮っているせいだ。
撮るほうも撮られる方もそのほうがラクだけどさ。
これは絶対ロケにしないと面白くないのに…。
だから原宿版Happyは、とってもいい。
背景も、キャストも、雰囲気が垢抜けているし、原宿のカルチャー水準の洗練度数、た、高い。
ふなっしー、ぜひとも原宿版のほうに出てほしかった。
ところで。
原宿版のキャストの個性的なオーラに魅入られて。
その土地が、その場所が、最終的にどのような完成形になるかは「キャスト」にかかっているなあ、と思った。
キャスト=その場に集まってくる人間のありように。
というのは、以前、汐留で食事をしたとき、行ったことがなかったので、ついでに「汐留イタリア街」に立ち寄ってみたら、ある種のすさみっぷりにびっくりしたことがあったからだ。
建物や街角はとってもおしゃれに造ってあるんだけど、そこにいたキャストは、隣接するWINS汐留に用のある人々がメインだったから。
キャストの力は、建造物の力を完璧に凌駕するんだ、と、このとき確信したの。
以前、日本に売り込みにきていたアメリカ人の職業モデルが、生活費の節約のため、外国人職業モデルは飲食がタダになる六本木の店を利用しているようすをテレビで見たことがあったけど、それは六本木の店にとって外国人モデルが「キャスト」として効果的だからだ。
人の持つ気、人の持つエネルギーは、かくも周囲に影響をもたらすものか。
伊勢神宮にまだ行ったことはないけれど、伊勢神宮ほどであれば、土地の気は人の気を凌駕するのであろうか?
いやいや、もっと身近に、足元を見ることにして。
自分のキャストとしての力は?
えーと、周囲に負のエネルギーを与えるキャストには、なりたくないなあ…。
ぜひとも、正常な波長の、Happyなエネルギーを周囲に与えるキャストになりたいものだ。
今夜も聴くぞ、Happy。