性格が現れるかも


染工房が集まる落合で、江戸更紗の型染めを体験。
いわゆるシルクスクリーンの技法なんだけど、型紙が木製でも金属でもなく、和紙で出来ていたのが驚き。
和紙を5枚重ねれば、強固になるんだって。
16枚の型紙を使って染めていくのだが、私、同じ作業の繰り返しゆえ、5枚目で、すでに飽きていました…。
この日の申込者は私を含めて3名だったんだけど、全く同じ型紙と染料を使ったのに、染めの強弱の感じが人によって違っていて、できあがりも違うイメージになっていた。
人それぞれの染め方が現れるんだって。
もちろん、プロの職人さんは染めの強弱をコントロールできる。同じ型紙で、色を変えると、またぜんぜん違うものになる。
以前、着物雑誌で、花と虫をデザインした型染めの着物を「虫の部分が目立たないように染めてくれと注文しました」と着ている人がコメントしているのが謎だった。
でも、そういう注文に応えるには、虫の部分の型紙に置く色を、布の無地場の色に溶け込んじゃうような同系色にすれば、目立たないってことだな、と発見。
左が私の染め。3人の中で一番淡く薄い染め具合だった。
透明水彩絵の具で描いたみたいな風合いになって、色に透明感があるからポップな感じだわ、と自己満足。
他のふたりも、きっと自分が染めた感じが一番気に入っているはず。
マチュアだからコントロール技術がないゆえに、その人らしさが現れるのかもしれない。
私自身は自分の薄い染め方、気に入っている。
筆圧が弱い女なので、染めの圧も弱い女なのかも。