どっちも好き

同じ会社で長く仕事をしていると、プライベートなつきあいはなくても、関わる人たちの「仕事上の性格」が、わかるようになってくる。
そういう「仕事人格」について、あらためて考えてみると。
私の好きな「仕事人格」は二種類あって。
なんだかその二種類は、相反しているように見える。
①「逃げない人」が好き。
②「途中でやめる力を持つ人」が好き。
①は、多数に好かれる不動の仕事人格だと思うが、②も好きなのよ、私。
どんなにお金をかけようが、時間をかけようが、多人数と関わっていようが、手間をかけようが、しがらみがあろうが、これはやめるべきだな、と思ったときに、途中でやめてしまえる人。
「途中でやめること」は、卑怯でも逃げでもなく、ひとつの力だよ。
そこに投入した、想いや、お金や、時間や、理想や、意地ゆえに、途中でやめることができない人のほうが、多いような気がする…。
個人ごとならともかく、組織の中だと損害を長引かせるだけ。
それに「途中でやめる力」を持っている人が「逃げる人」かどうかというと、そういうわけでもなかったりするから。
別にこれは「仕事人格」に限ったことではないかもね。単に、人格上の技術みたいなもの。
私自身は「途中でやめる力」が、発揮できるときと、発揮できないときがあって、修行中だわ。
ただ、その力が潜在的に備わっている自覚は、こどもの頃からあるんだ…。
おかげで、投入したお金を無駄にするのを何よりも嫌う母や、自分の所有物や製作物や愛玩対象の長期持続力を持つ友人から、あきれられたり怒られたりしたものだが。
しかし、この「途中でやめる力」、スイーツに関しては、永遠に持てなさそうです。