丸腰で立つ

今日、自分で自分の仕事のミスを発見。
よりによって、ひたすらに目の前のものを片付け続けるしかないシーズンに、約五年に一度、するかしないかのミス。
そのミスは、実は五ヶ月前に起こしていたもので、今日、なぜか、別のものを見ていて、ある1件が目について。
なぜか気になって、調べてみる。
調べた結果、それは通常の範囲内の現象。
調べるのも、段階があって、どこまでつっこんで調べるかは、自分の判断なんだけど。
今日の場合は、なぜか不安で、もう一段階、深く調べる。
すると、明らかに、通常の範囲外の、おかしい現象が表れる。
そこでもう一段階、深いところを調べたら、ミスに気がついた。
なんで、五ヶ月間、ひっかからなかったのが、今日に限ってひっかかったのか、不思議なんだけど。
しかもその五ヶ月内で、一番忙しいときに。
でも、これは、明らかに私のミスだ。ものすご〜く単純な部分が、ぽっかり抜けていた。
なにも取り繕わず、丸腰になる覚悟を決め。
お客様に謝罪の電話をかける。
私のミスです。
と、はっきり言う。本日気がつきました、申しわけありません…って言葉を三回くらい繰り返す。
私は、丸腰で、立っています。(電話だけど)
本当に自分が悪いときは、嘘をついたら相手にわかる…。
特に電話みたいな、声だけが伝達手段のときは。
無事に交渉を終えて、電話を切って、思った。
丸腰になるって。
解脱の気分だ。
丸腰になってたアタシのやりとりに気がついた上司が、「何?! 何かあったの?!」と聞く。
はい、実はこういうことが。しかもなぜか、今日唐突に偶然気がつき。
「ふうん。早く気がついてよかったね」
たしかに、一年や二年、気がつかないまま経過していた可能性もあった。
ひっかかりを無視しないで、すくいあげてみて、良かった。
丸腰になるのは、解脱の気分でもあるけれど。
初心に帰る感覚にも、似てる。