不思議な、よもぎ蒸し

二月に、初よもぎ蒸しを体験。
どこかで、不眠に効く、と聞きかじったため。
そうしたら、本当にその夜、ぐっすりと眠れた。
この眠りを得られるのは貴重だわ、と思い、それから一ヵ月後、別の店を物色。
よもぎ蒸しは、全裸になって、テントのようなマントを頭からすっぽりかぶる。
水の中をくだる遊園地の乗り物で貸しだされるような防水マントって感じ。
そんな大胆な着替えに挑まなくてはならないのに、最初に行った店は、スペースの都合で着替えエリアが共同で、いまいち落ち着かなかった。
別の店を探してみたら、よむぎ蒸し+アロママッサージで、え?この価格ならかなりリーズナブルでは?というところがヒット。
しかも、なんでもその店のよもぎ蒸しは、プラスティックや木製の椅子・容器ではなく、発祥の国、韓国で本来使用される、黄土壷と黄土の椅子(一点一点が、職人の手作りによる焼き物)を使うとのこと。
行ってみたら、マッサージの部屋が個室で確保されているので、そこで全裸→テントマントにひとりで着替えることができるし、マッサージも非常にうまいし、テントマントは、ゴールドの布に、胸元にホワイトとゴールドで更紗模様の入ったサッシュ部分の装飾がついたデザインで、私、気分は韓国宮廷の女官?って感じで、いちいち気に入ってしまった。
三週間たった昨日、再びそのお店へ。
よもぎ蒸しは40分行うのだが、10分たったとき、熱さはだいじょうか、確認をしにくる。
熱いので、温度さげてください、と私が訴えると。
「ひょっとして、直接蒸気があたっちゃう位置に座ってませんか?」と聞かれる。
(ちなみによもぎ蒸しは、膣と肛門の粘膜から蒸気を吸収させる、というものです。だから男性でもOKな店あり)
ときどき当たる位置に座らなきゃ、と思ってたんで、あたりどころによってはあちーっとなりつつも、そうしてましたが?
「いえ、直接あてないほうがいいんです、蒸気の中に身を置いている感じの体勢でいてください」
なるほどね、そうでしたか。たしかに、それなら温度を下げなくても、40分達成できました。
よもぎ蒸しが終わったらマッサージなので、個室に入ってマントを脱ぐと。
鏡を見たら、乳房部分だけがふたつとも、赤くなっている!なんで乳房の部分だけ?!と驚く。
わー、わたし自分の体がこうなっているの見るの、初めて、としばらく見入る。
乳房の部分だけってことは、もしかして、乳腺があったまったってこと??
なんか、乳腺、うれしそう。(見えないけど)
そんな技ができるよもぎって、凄いのではないか?
よもぎって、女性ホルモンに良いって、でまかせではないかもしれない。
見えないだけで、子宮もあったまってそうな気がする。
自分の身体が奇異な状態になるのを見物するって、レーシック手術の適合検査のとき以来かも。
結局、適合検査だけで手術を受けるのはやめたのだが、「瞳孔を開く目薬」をさされて、診察の順番を待っているとき。
瞳孔が開いた自分の目を自分で見る、ってまたとない機会かもしれない、とはっと気づき、手鏡で見てみる。
…怖かった…。世の中にあんなに怖いものが存在するのかと怯えさせるホラーな目でした。
という、思い出以来。
話題にしていないだけで、実は不眠気味という女性(+男性)は、多いのかもしれない。
二、三人に聞いてみると、眠れない…会社の人が出てきてうなされて…という人もいて。
相手が女性の場合、よもぎ蒸しを勧めることにしている、今日このごろ。
(不眠気味の男性も興味しんしんでしたが)