ぞっとするほど頭がいい?

頭がいい、ってどういうことなんだろう?
学校の中にいたときは、成績の良さとか、内容の豊かな話がたっぷりできる人とか、そんなイメージを持っていた。
でも、学校から出ると、「頭の良さ」の感じ方が激変した。
頭がいい人ばかり、という仕事場ではないので、めったにないんだけど、「頭の良さ」に遭遇して、ぞっとすることがある。
どんなことに対して「頭の良さ」を感じるかは、人それぞれだと思う。
私が「ぞっ」としたり「ぞくっ」とくるほどの「頭の良さ」は、説明をしていると、五歩先くらいのことを、いきなり推定しちゃう人。そして、その推定が、正しいのだ。
通常の相手なら、「五歩分」の説明を私がしないと、そこには行き着けない、あるいは、説明しても行き着けない人が多いのに。
「ぞっとする頭の良さ」を持つ人は、自力で五歩先にジャンプする。
五歩分の過程を、ぱぱっと自分の頭で高速処理しちゃうってことだ。
しかも、自分は全く未経験のことなのに、そういう仕組み・状況だったら、こういう状況が起こるんだろう、って感じで、頭の中だけで、正解が導け出しちゃう。
もうひとつぞっとする「頭の良さ」は、瞬時の記憶力かなあ。
二分前に私が説明したことを覚えていて、矛盾を指摘してくる。
矛盾ではなく例外にあたるので、そう説明をするけれど、軽く聞き流しているようでいて、瞬時にしっかり記憶していたわけ?と、こっちはぞくっときている。
賛美でもなく、感嘆でもなく、「ぞっ」「ぞくっ」なのは、ナゼなんだろう?
怖いって、ことだよね。
このような頭の良さを備えた生命体を前にして、未知のものに遭遇したような怖さ。
面白いなあ、人間って。