色の変化

昨年あたりから、着るものの色は、淡いもの、薄いもののほうが好きになってきた。
カラー診断をした頃は、診断結果がウィンターなので、鮮やかな色を勧められたけど。
最近は、そういう色が、自分には強すぎて、怖い。
さすがに、黒、ネイビー、白は鉄板で、だいじょうぶなんだけど。
どうしてだろう、と考えた。
年齢のせいもあるかもしれないけど、着物の影響も大だ。
着物にチャレンジしようと決めた初期の頃、着物用のカラー診断も受けてみた。
似合う色を二十色くらい選んでくれ、その中でもさらにベスト五色を選んでくれる。
その五色すべて、ブルーベースで(その点は洋服の色診断と同じ)、しかし、ほとんど白同然じゃないかっ?ってくらい、ものすごく薄い色だったのだ。
うすーいピンク、うすーい水色、うすーい薄紫、うすーいミント色、うすーいレモン色。
自分にとっては、新しい色との出会いだ。
その薄い、淡い色が、けっこう気に入ってしまって、洋服のほうにも影響を与えているらしい。
それと、人の視神経に与える影響はどうか?という点を考えるようになった。
着ているものの色って、遠いところからでも他の人の目に入る。
私に似合っている色かどうかというより、まず「色」そのものがその人の目にふりかかる。
そのときに、彩度が高い色だと、周囲の人の精神の波長が乱れる気がする。
ビビッドカラーは、ビタミンカラーであって、見る人に元気を与える色ともいえるかもしれない。しかし、自己主張が強すぎる色でもある。
そういうカラーが求められる環境もあれば、他人の精神の波長を乱さないことを求められる環境もあり…。
昨日出かけた、ジョンスメドレーで、私が買ったカーディガンは、水色と薄紫色の中間色。
ジョンスメの価格は、安くはないので、私にとっての鉄板色である黒とネイビーを複数枚と、ビビッドなラズベリーピンクを一枚だけ持っていたが、今回初めて、薄めの色に手を出した。
ジョンスメの品質、いいです。
特にメリノウール。私、洗濯機でネットに入れて何度も洗っちゃってるけど、生地にほぼ衰えなし。ぬめるような弾力を保持している。
もしかして、十年使えるかも?と目論見中。
だから、目先のコストには目をつむって、一年に一、二枚ずつ買っていくと、心強い普段着ストックができあがる。
ハイブランドは、もっととんでもない価格をつけてくるから、それに比べるとまだ手が出せる価格だし、品質は確実にいいし。
基本的なデザインはだいたい同じで、そこに、定番色と、今年しかない色、をつくって売り出していくという方式だ。
おとうさんが繊維系の会社に勤めていた友人によると、色を見れば品質がわかるんだって。(ユ○クロは色が気に入らない、と常々その友人は言っていた。)
羊毛使いの歴史が長い国だけあって、羊毛を扱う技術は大英帝国にはかなわないっすよ。
今の時期、お店に並んでいるのは、メリノウールじゃなくてシーアイランドコットンだけど…。