文庫屋「大関」


浅草で「文庫屋大関」の店の前を通ったとき、展示してある品にびっくりして、足を止める。
「文庫革」という白い革を使った皮革工芸品で、約90年の歴史にして、唯一の専門店。
なんでびっくりしたかというと、初めて見る工芸だったからなのと、ポップな華やかさと、着物に似合う!と直感したからかなあ。
色合いがとてもポップで、柄も、数十年間保存されている型とは思えないくらい、和風だけれど現代的なデザイン…。小さな店舗内では、アジア系の観光客もわいわい物色し、ふくろう柄を買い入れていった。花・植物・幾何学柄のほうが私個人的には好みだけど…もしかして、ふくろう柄って、日本人より外国人に人気なのかも。
後日「着物屋くるり」の店舗でも、文庫屋「大関」の品物が販売されていることを知り、着物に似合う!という直感は、あながち的外れなことではないらしい、と自信を持つ。ひとつひとつ手作りの工芸品だけど、びっくりするような価格ではない。
ひとつだけある工房では、弟子志願がやってきているようすなので、この文庫革の技術は、きっと継承されていくのだろう、良かった。
この文庫革、このデザインで、もしもクラッチバッグをつくったら、着物に合わせて持つ人はいっぱいいるんじゃないかなあ。
とりあえず、一番大きなサイズの財布、ぐるっとファスナータイプの財布を買って、妹に贈る。着物のときだけ、財布をこれに変えれば素敵だろうし。
妹には帰省のたびによく食事をごちそうしてくれるので、お礼なのである。
包んでもらって、お店を出てから、しまった、写真をとるの忘れた!と思い出し、お店に戻って、同じ品物の写真をとらせてもらう。
次回は自分の分を買う予定。