見た目透視

見た目重視社会、だよね。
街中を歩く人が、すれ違う人が、すべて芸能人並の容姿でなければ、気に入らないという人もいるのだろうか。
私は男ではないから、男の気持ちは、一生かかっても、男並には理解できない。
でも私は女だから、女性に対して、女の子に対しての理解力なら、あるはず。
それを踏まえて、思うこと。
男性アイドルも、俳優も二次元のキャラも、美形だったり、魅力的な容姿をしている。
だから、女の子が現実の世界でも、見た目のいい男性や男の子に惹かれるのは、当然。
ちなみに「見た目」というのは、「外面で知覚できること」すべてを指す。
だから容貌の美醜に限らず、身に着けているものとか、所有しているものとか、出自とか、年収とか、仕事内容とか、地位とか肩書きとか、話しぶりとか、話す内容とか、すべて。
それでさ。
もしも、その見た目、見せ掛けだったらどうする?
プロフィールが嘘だったら、話す内容が嘘だったら、どうする?
極端な話、年齢もいくつか、詐称しているとか。
容姿とか外面的なものは好印象だけど、中身は外面とはちがうって人は…いるんだよね。
見た目を磨く技術は、どんどん進化しているし「見た目好印象な演出」が天才的にうまい男というのも、存在するし。
女の子が若いほど、経験が浅いほど、男に対する「見た目重視度」も高くなるんだよね。
今後、見た目重視社会が、見た目軽視社会に転じる、ということは無さそうだ。
でも、「見た目」の内側を見抜く、「見た目透視」の力は、これから必要になっていくんじゃないかな。
この人、なんかおかしい、というセンサーみたいなもの。
見た目の良さに、外面の情報に、目が曇らされていても、あれ?と感知するセンサーが働くようになるには…何が必要かな。
見た目が感じが良いからと言って、言葉が滑らかだからといって、人間的に信用できるわけではない、というのは仕事をしていくと、思い知ることになるから、自分で交際範囲を選択することができない、仕事上の人間関係の中に身を置いてみるのもひとつの手。
そのセンサーは、人間に対してだけじゃなく、この場所なんかおかしい?と感じるような「場所」に対してまでも働くのかもしれない。
私の身体、私の精神、なんかおかしい?と、自分自身の健康状態にまで働くのかもしれない。
男にこのセンサーがどれほど必要なのかは、わからない。
でも女の子には、必要だと思う。センサーがあれば、危険なものから、危険に陥る前に、逃げ出せる。
自分の防御は、まず自分自身の力が頼り。