プラスのセンサー

「見た目透視」で必要なのは、見た目に惑わされずに危険なものを感知する、いわば負のセンサー、ネガティブ、マイナスのセンサーだが。
ポジティブな意味での、プラスのセンサーも、あるな。
と先週末、思う。
一年ぶりに、ふたりの人にあって、ふたりともこんなに繊細な人だったんだ、と今更ながら気がつくという(二十年前からの知り合いなのに)自分の鈍感さに呆然としたから。
繊細の意味は、心根もそうだけれど、他人への接し方が、繊細ということ。
私と来たら、私の話でふたりを楽しませなきゃ!とばかりにふたりの繊細さを蹴散らしてきたんだわ、今まで。
そんな私を大目に見てくれて、許してくれていたんだなあ…私が年下というせいもあるかもしれないけれど。
自分が楽しませなきゃ!とがんばらなくても、目の前にいる人の話を聞こう、こころを探ってみよう、という態度になるだけで、会合はとても楽しくなるんだ。
いや、もちろん、お話が面白い人は、いつだって、会合の華になれるが。
人によっては「面白いお話ができる人」を目指すより、家族でも、友人でも、すでに自分のそばにいる人たちのこころをすくいとるセンサーを、研ぐほうが、早いかもよ。