文系だぞ。

公務員。医者。馬術調教師。飛行機関連の技術者。
他にもいくつかあったが、私の印象に特に強く残ったのはこれらみたいで、他のものが思い出せない。
国籍に関する女性研究者が書いた本で読んだ・・・書名も思い出せず。
何のことかというと、太平洋戦争時に、国が戦争に行かなくてもいいとした人たち。
国が、この人に死なれたら困る、とした人たちね。
それを読んだとき、芸術系、文系は皆無だなあって、思った。
どんなに素晴らしい芸術文化の担い手であっても、死なれたら困る人じゃなかったらしい。
その後、アンジェイ・ワイダ監督の映画「カティンの森」で、捕虜となった大勢のポーランド兵に向かっての、大将のセリフに感動したものだった。
「君たちの大半は学者、教師、技師、弁護士そして画家。
生き延びてくれ。
君たちなしで、自由な祖国はあり得ない。・・・」
文科系の人たちに向かって、死んではいけない人たち、としたこのセリフに。
(史実ではなく、ワイダ監督の創作かもしれないけれど。)
国立大学から文系学部が一気に減らされそうなのも、つい、君たちなしでもこの国はやっていけるってこと?と斜め読みしちゃうなあ。文系学部出身者としては。