アルデンテ。

「こんまり流ときめきお片付け」の近藤麻理恵氏が、今年の春、TIME誌の「世界で最も影響力のある100人」に選ばれたせいなのか、最近、片付け関係の新刊書籍が増加した気がする。
私も、刊行時に「こんまり流」を読んだが、たっぷりの文章だけで、挿絵、写真、図解いっさいなし、という点が新鮮だった。
語る内容がたっぷりあると、文章以外のものは不要なんだ。
片付けのハウトゥより、片付けのとらえ方に、日本的精神論を感じさせ、それが外国人にウケたらしい。
精神論が入っているということは、「好き」が入っているということ。
こどもの頃からの片付け好きを自負する、こんまり氏の「好き」なきもちが芯にある。
売りたいから片付け本をつくるのと、好きだから片付け本をつくるのとは、できあがったときに芯がちがうんだろう、と思う。
「好き」が芯をつくっていく。
芯ができると、ぶれない。
女優ジェイミー・リー・カーティスが、こんまり流の推薦文を寄せていて、その流れで、カーティスは白と黒の服しか着ない、アクセサリーはつけない、というシンプルなスタイルを実践している、という情報も嬉しい発見だった。