定番食材

最近、夕食に定番食材が増えている。
私にとって定番食材は、「継続して食べるべきもの」である。
食べものに、そういう義務のような思いで向き合うのは、まちがっているかもしれない。
しかしね。
欲望にまかせて食べものを選んでいると、口と心は喜んでいても、身体は悲鳴をあげてるの。
だから、口と心が喜ぶ食べものと、身体が喜ぶ食べものは、両方とろう。と、決めてるの。
色々試してきた結果、りんご、アボカド、玄米は、定番食材として固定化しつつある。
りんごは胃腸を整えてくれて、アボカドは余分な身体の水分を排出してくれて。
玄米は、たしかな効果は感じないんだけど、どうしてもやめてはいけない気がしていて、やめられない。
外食で白米はしっかり食べている。外でもうちでも、パンもお菓子もお酒もいただいている。だって口と心が喜ぶから。
だから玄米をとる意味あんのか?と思うけど、なんで「玄」という、崇高な字がついた(たぶん)唯一の食べものなんだろう?とか、ある人が犬のごはんに玄米をあげたら、瞳がどんどんきれいになった、とか、気になるエピソードとすれちがってきて。
いろいろとりくんだ結果、自分で玄米を発芽させて圧力鍋で炊いて小分けにして冷凍して・・・という作業の持続にはあえなく挫折し、ほぼ同じお米と条件で玄米を炊き上げている「玄むす」で冷凍玄米おにぎりを五年くらい通販で購入し続けている。
「玄むす」は、玄米としては、かなり美味しいんだけど、そのまま食べると、やはり白米の美味しさには負ける。
なので、素材として、いためごはんにしたり、丼にしてみたり、カレーに添えてみたりと、手をつくしてきたが、テマの割には、やはり白米ほど美味しくない。
テマの割りには美味しくて、持続可能な方法はないものかと探していて。
最近、古来からある、超シンプルな方法に思い当たる。
それは。じゃーん。
たまごかけごはんだ。
あつあつの玄米おにぎりの真ん中を崩して、生卵を割り入れてかき混ぜるだけだ。
昨夜はスイートチリソースを少々加えてみたが、持続できる程度には、じゅうぶん美味しい。
しょうゆとか、食べるラー油とか、豆板醤とか、少々加えるものはいろいろ思い当たる。
定番食材としての玄米持続法に出会えて、うれしい・・・。五年かかった。