捨てること

何かを捨てようと思ったとき。
捨てるものは何か?と考えると。
ヒト・モノ・コトが思い浮かぶ。
あの人とつきあうのをやめよう、あれを捨てよう、あの行動をやめよう。
この三点だけでも、捨てるのは大変だろうし、この三点だけでも、捨てるとすっきりするだろう。この三点だけしか、私は発想しなかった。
ところが。
三点の他にも、あるんだ。捨てるものが。
それは、ココロ。
考えかた。
嫉妬。慢心。自己顕示欲。恨み。憎しみ。恐れ。
どれも、簡単に、手短に、捨てるのはとても難しい・・・のはわたしだけ?
光のうしろには影がある。
光だけ見て、妬んだり、恨んだりする。
短距離にものを見ることをやめれば、捨てたいココロが捨てられるだろうか?
いま見えることだけを、憎んだり恐れたりしてはだめで。
長距離を、もっとさきを見てみる。見てみる。見てみる。
うー・・・・見てみる。
自己表現をしろと謳う世の中にあって、自己表現はそんなに簡単なものではない。
自己表現に苦しんでいるなら、その考えは捨てたほうがいい。
捨てるだけで苦しい。捨てた先はまだ考えられない。