何を買えばいいの?

先週、なぜか読みたくなって「インターネット的」(著:糸井重里)をひっぱりだして、再び読む。
いくつか、予言のように感じることが時折書いてあって、後追いで確認していって初めて成立するのが予言なのだなあ、と思ったりする。
「情報や、選択肢が多くなって、人々は、何を買えばいいのか、何が欲しいのかがわからなくなっている」点がそう。
だから、信頼のおける「選択基準」「選択者」を買い手は求め始める。
「いわた書店」の「一万円選書」は、抽選になるほど申し込みが殺到しているというし、雑誌「LDK」の好調もそう。
そうそう、一般的なファッション雑誌は、一年分すでに何月号に何ページこのメーカーのものを掲載ってきまっているんですよ、とイメージコンサルタントさんが教えてくれたっけ。
読者やお客のためではなく、広告主のための雑誌づくりだったのね、と思う。
何を買えばいいの?と悩むお客に、これを買え!と売り手がプレゼン合戦を繰り広げてきたシーンは、遠のきはじめている。
じぶんで選ぼうとするには、選択肢が多すぎて、時間もない。
だから、「キンドル読み放題」と「一万円選書」では、後者にベクトルが向かうのかもしれない。
そこには、売り手のためというより、買い手のため、というこころが、感じられるから。
じぶんのためよりも、あなたのために選ぶ。
これはいいものです、とプレゼンされるお買いものから、これはあなたにいいものです、とプレゼンされるお買いものへ。
あなたにいい、と言える根拠があります、自信があります、実力があります、とプレゼンされるお買いものへ。
予言になるかな。

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