どきどきの居場所

心臓の鼓動は、じぶんでコントロールできない。
心臓は、勝手に、変わらず、動いてくれている。
鼓動の速度も、じぶんでコントロールできない。
先月、習い事の発表会があった。
じぶんの出番がくるまで、心臓のどきどきが収まらない。
呼吸をしたり、手首の脈を数えたり、いろいろやってみるけれど、収まらない。
じぶんの出番が来て、どきどきしたまま終えて、やっぱり練習時未満の出来栄えにしかならないあ、と心中でうなだれて、席に戻ると。
あんなに四苦八苦してもおさまらなかった心臓のどきどきが、あっけなく消えている。
これが、舞台に立つ者と、舞台を見る者の差なんだ。
わたしはじぶんにそれを思い知らせるために、発表会に出るのかも。
舞台を見る側のゆったりした心臓の鼓動、落ち着き、気軽さ。
舞台に立つ側の、どうしてもおさまらない心臓のどきどき、緊張、怖さ、みじめさ。
虚勢をはっても、隠そうとしても、心臓は、だませない。
本当は怖い。その怖さを心臓は隠さない。
心臓は左半身にあるから・・・右脳が動かしているのか。
心臓は、左脳の論理を受け付けないところにあるんだ。
右脳のどきどきはきっと、わたしにいい。

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