残業の申請は重要だった。

仕事環境について、労務環境について、他人を変えようとするのはむずかしいけれど、じぶんが変わればできることを発見すると、動きやすい、と気がついた。
もうひとつ、じぶんでできることを発見してしまった。
他人に言われて、突如気がついてしまった。
なんて単純なことだっただろう。
十年以上、じぶんでできることだったのに、一度もしたことがなかったこと。
それは、残業を申請して残業代をちゃんともらうこと。
そう、十年間、サービス残業していたのよ。
所属の事業部が赤字だったので、それが良かれとおもってそうしていた。
だけど。
社員が4名、派遣スタッフ6名でやっていた業務が、年々人が減らされ、仕事量はほとんど変わらず、いまや社員1名(ワタシ)、派遣スタッフ2名でやっているというありさまは。
なんだ、こいつ人員減らしても仕事こなせるじゃん、という誤解を、会社に与えていたのでは!
そのあげく、さらに今月から一割減給されるというありさまは。
このありさまで、残業代を申請しつづけないのは、あまりにもばかばかしいことだよ、という知人からの助言が響いた。
給与体系を決める人たちは、人事評価をする人たちは、いまや、現場のありさまを、人間のありさまをみない。
非言語領域は無視する。
数値だけを見て判断する。
苦しさやつらさやタイヘンさが、数値にあらわれていないんなら、問題はないと判断する。
それを逆手にとって、数値に表せばいいんだよ、という助言。
この場合の数値は、残業をしたならば、ちゃんとそれを申請すること。
残業時間という数値がそこに表れる。
残業の申請というのは、じぶんでできること。
もちろん、いままでの私のサービス残業時間からいって、申請しても減給分にはぜんぜん届かない。
でも、少しは助けになるはず。
じぶんができることは、すぐ足元に、ずっと以前から、あったんだ。
働くことが数値で判断される世界には、数値で表現する。数値でのりこえるんだ。

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