仕事中のおしゃれ

私の服装は、どんどん地味になりつつある。
だから、全く「おしゃれな人」になっていないと思う。
ミニマムでシンプルな服装がいいなあ、と思う気持ちがどんどん強くなってきている。
トップス1、ボトムス1、の2アイテムで完成か、ワンアイテムで済むワンピース。
必要な気候なら、外ではプラスアウター。
できればそれで、すませたい。
つまり、アウター以外の用途の、ジャケットは着たくない。
理由は、立位以外の動作中に着るには、リラックスできないからだ。
仕事中におしゃれは必要だろうか?
仕事の超多忙期に、気管支炎を患った、試練の先週一週間を過ぎ、改めてそう思う。
(気管支炎が治っただけで、多忙期は継続中だけど)
もちろん、仕事といっても種類はさまざまで、私のように長時間の座業仕事と違い、ジャケットを着ないと仕事に支障をきたす場合もあるだろう。
ジャケット、すなわち洋服は、座位ではなく、立位が映える服装なんだそうだ。
(最近読んで、得るものが多々あった、長沢節の著書からの情報)
息苦しい身体で、日々の仕事を一日ずつこなしていくあいだ、私が自分の服装に求めたのは、これ以上身体のコンディションをマイナスにしないこと、だった。
となると、圧倒的にミニマムでシンプルな服装になった。
とはいえ、手持ちの服は、グレースタイプに似合うラインを守ったアイテムになりつつあるので、だぼっとしたシルエットやフレアスカートは着用していない。
でも、スキニー風ニットデニムパンツに、袖や身頃の形が身体から離れすぎていないニット、少しだけローウエストなボックスタイトスカートといった感じの服装で、じゅうぶん体調を阻害されずに済んだ。
再び長沢節によると、おしゃれは遊びに行くときのものであって、仕事ではなんにもおしゃれをせず、身だしなみで十分です、とのことだ。
オフィスを舞台にしたコーディネートを謳歌する、女性ファッション誌にとっては天敵のようなアドバイスかも。
今の私には嬉しい助言である。
イメージコンサルティングの先生が教えてくれた、グレースタイプの服装のキーワードのひとつに「つかず、はなれず」がある。
自分の身体のフォルムに対して、つかずはなれずのシルエットが似合うとのことだ。
もしかしてこれを体現している最たるものが、オードリー・ヘップバーンの「麗しのサブリナ」のサブリナルックなのかもしれない。
サブリナパンツがクロップド丈なのは、フルレングス丈だと、パンツの裾が、足首のシルエットから離れてしまうから、あえて足首に到達する手前で丈をきったのだと思う。
現代は、サブリナの時代にはなかったストレッチ生地が登場し、フルレングス丈でも足首に沿う、スキニーデニムがあるが。
自分の身体のフォルムにつかずはなれず、ってことは、そもそも自分フォルムがどうであるのかが、重要になってくる気がする。
その点については、やはり長沢節がとっても面白いことを述べていた。
また後の話題に。