バッグの色

電車通勤の労働者として、思う。
最も使いやすいバッグのデザインは、トートバッグ型ではないかと。
去年、グレースタイプに最も似合うケリーバッグっぽいデザインのバッグを探し、マックスマーラのマルゴーのワンハンドル型にたどり着いた。
しかし、ケリーほどではないにしても、マルゴーも、美しさ・実用性ともに、電車通勤よりも優雅な状態のほうが、似合う。
まず、バッグのフタがないほうが、圧倒的に電車通勤には便利だ。
それを痛感したのは、フタのないバッグのデザインが多い、ケイトスペードのバッグを使ったとき。
定期券や、財布や、カギや、携帯や、文庫本を、バッグから、素早く取り出すときの、フタがないことの便利さと言ったら、なかった。
日本のケイトスペード店舗に輸入されているものは、キュートでポップなデザインがメインだが、「バイマ」をチェックすると、アメリカ現地で販売されている品には、シンプルなデザインのバッグもある。
なので、私が持っているケイトスペードの白いバッグは、日本店舗では発売されていない、バイマで買った、シンプルな、スクエアな感じのトートバッグである。
パーソナルカラーに合わせて、カラフルな色のバッグも買おうかな、と、引き続きケイトスペードの品をチェックしていた。
そんなとき、A4サイズ収納可能のスクエアなトートバッグ型、ロンシャンの「ロゾ」を発見。
ベーシックな黒を、ネットショップで、日本店舗価格の4割引で手に入れた。
(黒以外のカラーだと、とたんに手に入りにくくなるのだが)
思い切りシンプルだが、型崩れしないトートバッグ型で、革なのに軽い。
ただ、黒のためビジネスライクすぎる雰囲気があり、アクセサリーをつけて緩和することにする。
黒の「ロゾ」の色名は「ブラック」ではなく、フランス語読みの「ノワール」である。
フランス生まれの「ロンシャン」の、他のバッグの色合いをチェックしてみると、アメリカ生まれのケイトスペードとは、明らかに色のトーンが異なった。
ケイトスペードの色は、ほぼ毎日晴れる、ロスアンジェルスの陽光を映し出すかのような、くっきりとビビッドな色が多い。
ロンシャンの色は、曇り空や寒空のパリに似合いそうな、ケイトスペードのように全光を当て、くっきりピント合わせをしたような色ではなく、わざとピントぼけを入れて、曖昧な柔らかさを加えたような、深みのある色だ。
これ、アメリカの色と、ヨーロッパの色の違いかなあ。
アメリカの色も、元気なビタミンカラーで魅力的だけど、ヨーロッパの色のほうが、こっくりして大人っぽい。
人にパーソナルカラーがあるように、国にもパーソナルカラーがあるのかなあ。
これから持つとしたら、ヨーロッパの色のほうが、年齢にふさわしいかもしれない。
というわけで、あっけなく、ケイトスペードに別れを告げた私は、ロンシャンの「ロゾ」の小さめのサイズのブルーグリーンを、ネットショップで注文し、届くのを待っているところである。(これもほぼ4割引)
小さなサイズの「ロゾ」の使い心地については、また後日。
ロンシャンの「ロゾ」については、ひとつ偶然の出来事があった。
先週、一年三ヶ月ぶりに、イメージコンサルティングの先生にお会いした。
そのとき、グレースタイプに似合う、トートバッグはありますか?と質問してみた。
「トートバッグで似合うものは、めったにないけれど、ロンシャンのロゾなら。あれだけですね。」
!!
びっくりである。
先生からは、着るものについて新しいアドバイスをもらって、またびっくりだった。
それについては、また後日の記事で。