夏色の誘惑

春が近づくと、淡い色に心ひかれるようになる。
春のカラーの代名詞、パステルカラーは、パーソナルカラーでは、春ではなく夏の色にあたる。
私のパーソナルカラーは冬。
服のデザインがそうであるように、好きな色と似合う色は必ずしも一致しない。
イメージコンサルティングで、先生にパーソナルカラーの概要を説明されたときに見た、夏のパレットには、私、この色好き!という淡くて優しい色がそろっていた。
好きだったということは、過去に選んでしまっていた色ということでもある。
コンサルティング診断後からは、色選びは、夏色から、冬色へシフトすることを心がけていた。
なのに先日、うっかりまちがえて夏色のカーディガンを購入してしまう。
店舗の鏡で合わせてみたら、この色似合うかも!と思ってしまったから。
間違えて購入した色は、さらしあん色に近いラベンダーだった。
この色は、夏の人が似合う色で、冬の私の場合、顔色が悪くなる。
とりわけラベンダー色が好きなため、つい起こしてしまった間違いだ。
じゃ、冬のラベンダーって、どんな色??と、コンサルティングでもらった冬の色見本帳を観察。
冬の色だけを観察するのではなく、他のタイプの色と比較したほうが、間違った色を選ぶことを防げるのではないかと思いついた。
たしか、先生は、全タイプの色見本が印刷されたパネルも販売していたっけ、と思い出しながら、ネット検索。
すると、「ルシールカラー」というページで、カラーコーディネーター監修の、四タイプ色に関するグッズを販売しているのを発見。
春夏秋冬のカラー各タイプ55色程度ずつを、大き目のハンカチのような一枚布にプリントした品が、3千円ほどである。
コンサルタントの先生に紹介されたパネルタイプはたしか7千円ほどだったから、こっちのほうが安い。
それに、今持っている冬の色見本手帳の色数はたしか30色に満たないけど、こちらは各タイプ50色以上ある。
というわけで、購入。
届いた色見本布をひろげてみると。
私がイメージしていたラベンダーって、夏と春のパレットにあったものだったんだ、と知る。
店頭で「冬のラベンダー」と出会うのは、至難の技かも。
パーソナルカラーが冬と思われるソフィア・コッポラにして、わざわざ二回目のウェディングドレスのラベンダーの生地をオーダーするはずの、希少さであるからして。
青も紫も緑も、他のタイプのパレットにも多いから、間違えやすいなあ。
照明環境も左右する中、店頭で、正しく四タイプの色を見分けるだけでも、熟練した技術がいりそうである。
夏のラベンダー色のカーディガンについては、使用法を検討中。
部屋着にしたり、肩巻きや腰巻き状態にして、差し色程度に楽しむ、といった方法など。
さまざまな色があふれる中、色の選択肢に悩んでいると、色も煩悩のモトだなあ、と感じる。
色欲とはよくいったもの。(意味がぜんぜん違うけど)