2014-01-01から1年間の記事一覧

映画:ブルージャスミン その3

前記事からのつづき。 年賀状の差出人住所に新住所を書いたので、住所不明が理由で、彼女からの年賀状が途絶えたわけではない。 そのとき私は、それまで住んでいた東京23区内で住民平均年収が最下位の区から、トップの区へと引越したのだった。 そうしたの…

映画:ブルージャスミン その2

前記事からのつづき。 12年ぶりにふいに舞い込んだ、彼女からの手紙の内容は…。 十年ほど前に、うつ病とパニック障害を発症し、両親に故郷に連れ戻された。 今も通院投薬中である。働けなければ、結婚すればいいと、地元と東京の結婚相談所に登録したが、…

映画:ブルージャスミン その1

ヒロインの名前は、ジャスミン。 映画を見ながら、こういう人、いるいる!と思った。 「いるいる!」感を引き起こすだけで、観客の心を掴んだも等しい。 何作も、ニューヨークの成金セレブを描いてきたウディ・アレン監督・脚本作。 今作のヒロイン、ジャス…

着物のカラダ

いち利モールのサイトの中の、着物大好きコミックエッセイスト・ほしわにこ連載コラム「オトナの着物生活」〜綺麗な着こなしは回数に比例するの巻(2014年05月07日)の内容は、今の自分にとって、深くうなずける内容。 (http://ichirimall.ldblog.jp/) 結…

顔の判断基準

以前、サウジアラビアやクウェートなどのオイルダラーな国は、国自体が潤っているので、国民の社会保障がとびきり手厚い、と聞いた。 以下は、裏づけなど何もしていない、私が断片的に知った情報をもとに書いたものにすぎない。 税金なし、医療費はタダ、住…

文化はアクセサリー?

湯山玲子の最新刊「文科系女子という生き方」が、内容が濃くて面白くて、ほぼ一気読み。 とりあえず、感想をちょっと。内容のほんの一部がモト。 「自己ブランディング」とは、自分にどんなタグをつけるか、ということでもある。 その「タグ」に何がしかの「…

映画:アナと雪の女王

おとぎ話のヒロインは、たいてい無力だ。 シンデレラも、白雪姫も、眠り姫も、姫自身は無力であり、異形のものの力(動物や七人の小人)、魔法の力(魔女)、男たちの力(猟師や王子)に助けられる。 ま、最大にして最終的な救済者は、王子なのであるが。 デ…

BOOK:小島慶子著「解縛 しんどい親から自由になる」

以前、雑誌で小島慶子のコラムを数本読んだことがある。 共通した印象を持った。 この人はどうしてこんなにいつも怒っているんだろう?と。 タイトルの著書の内容は、書店で目にしたときに、もしかして、と予想したとおり、全編を「怒り」が貫いていた。 し…

脳内麻薬

前回の続き。 中野信子著:「脳内麻薬」では、脳が快楽を感じる元になる物質、ドーパミンが分泌されるのは以下のようなときとある。 〜 楽しいことをしているとき 目的を達成したとき 他人に褒められたとき 新しい行動を始めようとするとき 意欲的な、やる気…

サンドラ・ブロックとかディカプリオとか

今週は、なぜか落ち込みモードで、なかなか気分がアガらない。 雑多なことを書きつらねてみる。 アカデミー賞結果。 「ゼロ・グラビティ」の名が多数。 あの映画を見たとき、「ヒモ状」の事物がちりばめられているのが面白かった。 サンドラ・ブロックとジョ…

お太鼓練習中

着物の着付けレッスンで、初心者が教わる最初の帯結びは、たぶん、お太鼓である。 お太鼓結びができれば、たいていの、着物のシチュエーションがカバーできるからだろう。 初心者には、お太鼓よりも半幅帯のほうが簡単だと思うんだけど…。 でも、ふと気づい…

半幅帯練習中

年明けから、着物の外出のときは、半幅帯ばかり。 まだ「貝の口」しか結べないが、すっきりしていて好き。 帯をお太鼓に結ぶのに、ときに2時間以上かかるのに疲れ果て、「初心者や、あるいは着物を普段着にする人は圧倒的に半幅帯が便利」という意見を知り…

だてマスク その2

前回の続き。 「だてマスク」に関して、私が連想したのは、約十年前の、友人の言葉だった。 当時、私の勤務先では、ある事業部の営業職社員全員に、会社都合による退職勧告をする事態になっていた。 そうなってしまった発端は、その数年前に、その営業職の歩…

だてマスク

ネット上のニュースで「だてマスクが増殖中」という記事を目にする。 インフルエンザ感染の危険があるわけでも、風邪をひいているのでも、花粉症でもなく、さまざまな事情で自分の顔を見せたくない場合に、顔を隠す用途にマスクを使うことである。 私もちょ…

映画:ビフォア・ミッドナイト

「ビフォア・サンライズ(公開時邦題「恋人までの距離」)」(1995)、「ビフォア・サンセット」(2004)、「ビフォア・ミッドナイト」(2013)。 9年ごとに公開された、リチャード・リンクレイター監督、イーサン・ホーク、ジュリー・デルビー主演の、三作…

読書階級

ニコラス・G・カー著「ネット・バカ インターネットがわたしたちの脳にしていること」を読了。 以下、備忘録。 ■より多くの情報は、より少ない思考活動につながりうる。 「書物とちがって、ウェブ上では、文字だけではなく、リンク、画像、音、動画なども盛…

欲望のキャパシティ

着物に興味を持ち始めて、八ヶ月が経過。 予測していなかった効果に気が付く。 それは、洋服方面の欲望が減ったこと。 洋服の着方は、どんどん地味になっている。でも、それで満足だ。 たぶん、「着飾る」という欲望が、着物でほぼ満たされちゃっているせい…

雪ですね

大粒の雪が舞い始めた。 ちっ、雪だよ…と私が反応していると。 仕事場の向かい側に、ちょうど保育園があるのだが、こどもたちは「雪だっーっ!」と大はしゃぎ。 そうか、この違いって…。 映画「ET」を見たときに思ったの。 ETに初めて会ったときに、微笑…

「他己実現」の使い方

前記事のつづき。 ちなみに、「仕事って記号化しないと、やっていけない」という使用例での「記号化」の反対語ってなんだろう? …「理想化」かな。 仕事を理想化するのは、モチベーションを上げる作用があると思うけれど、強い立場のものに利用されることに…

歌枕と記号化

前記事のつづき。 浮世絵に描かれた富士山のさまざまな姿を見て、富士山は「歌枕」のようなものでもあるなあ、と気づく。 「歌枕」という発想は、内田樹の著書「邪悪なものの鎮め方」内の、秋葉原殺傷事件に言及した章がヒントだった。 過去の和歌(犯罪)を…

芸術は、身体が喜ぶもの

前記事からのつづき。 太田記念美術館で、既視感たっぷりの、葛飾北斎「富嶽三十六景」の「神奈川沖浪裏」を目前で鑑賞。 本物には、美術や日本史の教科書の中に、小さく掲載されている状態とはまるでちがう衝撃があった。 思い出したのは、その日の前日に読…

主演、助演、エキストラ、富士

なぜか、小さな発火点に、いくつも逢った先週末。 発火点から、連想すること、いろいろ。 どこから書こうか悩みつつも、書いてみる。 二週間前の週末、江戸東京博物館の大浮世絵展に、出かけた。 大浮世展は、大混雑。 各展示品の前に、ぶあつい人垣が出来て…

土用入り対策

今日から土用入り。 年に4回到来する各18日間の土用期間は、身体の面も心の面でも注意&大事をとるのがベター。 対策をメモしてみる。 *森川健康堂のプロポリスキャンディ のどにひりっとした感じが「殺菌力がありそう」感、「効く」感をそそる。 私はケ…

趣味の形

ふと思った。 趣味って、英語で何て言うんだろう? 調べてみると、主に、2つの英単語に翻訳されるようだ。 ひとつはtaste。つまり好み。 もうひとつはpleasure。つまり道楽。 日本人が、趣味は何ですか?と問う場合、たぶん後者の意味を指しているような気…

お正月は着物で

今週のお題「私の年末年始」 年始には、過去にやったことがないことをした。着物での外出である。 元旦には着物で初詣。 1月2日も着物で出かけて、日本家屋を使ったカフェでお抹茶と和菓子をいただく。 これができたのは、母の協力が大きい。 母は、呉服屋…

映画:ブリングリング 私的メモ:追記

「ブリングリング」をソフィア・コッポラ作品の魅力である「私室化」が撮れていないからつまらなかった、と前記事に書いて、しばらく経ってから。 いや、この映画は、もはや私室をも持たない少年少女が主人公だったんだ、と気がついた。 自分の私室を作ろう…